Oct21Sat

一流のおぬしはどちらの「プッシュアップ」を選ぶか?

2017.10.07

今日のお題AとBどちらの
「プッシュアップ」を選ぶか?

筋肉を一つひとつ個々に鍛えて満足していてはせいぜい二流止まり。鍛えた筋肉を上手に連携させて「動き」を鍛錬できてこそ一流じゃ。通常の筋トレをそろそろ卒業したい塾生に、一流が選ぶトレーニングとは何か、その真実を伝授する。一流を目指すならAとB、どちらを選ぶべきか答えよ!


[A]

プッシュアップ1
プッシュアップ2

両手を床についてうつ伏せになり、両脚を揃えてまっすぐ伸ばす。両手は乳首のラインで肩幅より広めのスタンスを取る。頭から踵まで一直線に保ち、両肘を曲げて胸を床に近づけたら、両手で床を強く押して上体を浮かし、両手のひらを「パン!」と打って、元に戻る。


[B]

プッシュアップ3
プッシュアップ4

両手を床についてうつ伏せになり、両脚を揃えてまっすぐ伸ばす。両手は乳首のラインで肩幅より広めのスタンスを取る。頭から踵まで一直線に保ち、両肘を曲げて胸を床に近づけたら、両手と爪先で床を強く押して全身を浮かし、両手のひらを「パン!」と打って、元に戻る。


[A or B?]

プッシュアップA
プッシュアップB

jukutoukaisetsu

二流が選ぶのは
「A」じゃ!

通常のプッシュアップすら満足にこなせない非力なタイプにとっては、「A」のジャンプ・プッシュアップが二流判定されるのは、解せないかもしれない。確かにこのノーマルなジャンプ・プッシュアップでは胸の大胸筋、上腕外側の上腕三頭筋、肩の三角筋といった上半身の筋肉に強い負荷がかかる。これらの筋肉のトレーニングとしてプッシュアップを捉えるなら、このジャンプ・プッシュアップも間違いではない。しかしどうせなら上半身だけでなく全身を浮かせよ。

ワシの門下生にはプロ野球選手などのアスリートも多い。彼らに「ジャンプ・プッシュアップをやってみよ」と命じると、自然に全身を浮かせる「B」タイプのジャンプ・プッシュアップを披露してくれる。スポーツでも日常生活でも、上半身だけが強い力を発揮することはあり得ない。上半身と下半身はつねに連携して働いているから、上半身で床を強く押そうとするときは、自然に下半身の筋肉も働いて爪先で床を強く押そうとする。その結果全身が浮き上がるのじゃ。そのような力の使い方を自然とできるものこそ、プロのアスリートとなる資格があるのかもしれぬな。



shitsugioutou

[質問1]

『ターザン』を3年前から毎号購読している愛読者です。腹筋の鍛え方について質問です。 私は逆流性食道炎の持病があり、クランチ、シットアップ、腹筋ローラーを行うと胃がもたれて、夜十分に眠れないほど症状が悪化します。 医師からも腹圧をかける筋トレは控えたほうが良いといわれています。そのため、体脂肪率は12%であるにもかかわらず一向に腹筋が割れる気配もなく、実質的に筋力もないです。このような持病があり、腹圧をかけなくても腹筋を割ることのできるトレーニングはありますでしょうか。(ふいたさん、男性、38歳)

kao

この質問への回答はかなり難しい。医師の指摘通り、腹圧をあげてはならぬとなると、腹筋トレーニングどころか、スクワットもベンチプレスも高負荷では実施できぬ。腹圧が上がらなくてもできる高負荷トレーニングは残念ながら、ワシの知る限りない。もしも腹圧が上がらなくてもできるとしたら、それは低負荷トレーニングでしかなく、腹直筋の筋肥大の効果は薄い。医師から許可が出るまで治療するほうが、結果としては良い成果が出るじゃろう。まずは治療に専念するのじゃ。

質問を送る

監修/清水道場(IPF代表) 
取材・文/井上健二 撮影/山城健朗 イラストレーション/more rock art all