Nov17Sat

この形状が新しいフィット感を生む。顔と一体化するアイウェア。山本光学《SWANS E-NOX NEURON》

2018.02.02

これ、上下が逆になっていない? 写真を見てそう思う人がいるかもしれない。しかしレンズの鼻にかかる部分の窪みは下向きだし、テンプルのロゴもしっかりSWANSと読める。これはレンズの下部に左右のテンプルが付く斬新なアイウェアなのだ。

この原型は2004年アテネ五輪女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずき選手向けモデルにある。レンズとフレームの開発を一貫して行う国内ブランドであるSWANSは、飛び跳ねるようなフォームの野口選手のために「全体の重心が低く、長時間上下に動いても安定感のあるアイウェア」を考案。天地が逆のデザインは一部で話題となった。

山本光学 SWANS E-NOX NEURON

その進化版ともいえる今回の《E-NOX NEURON》が開発されたのは「日本人ランナー全体の小顔化」が一番の理由。独自の調査結果から、近年頭部が小さい日本人競技者が増加していることが判明。従来の形状だと長時間上下動を行うランニング中、最適なフィット感が得られないケースがあることから、小顔のランナーでもズレを気にせず着用できるアイウェアが作られることになった。

筆者の頭は細面だが、実際にかけると従来のアイウェアよりも頰骨あたりに程よくホールドされる。テンプルが下付きのため、キャップ装着時に側頭部で互いが干渉しにくいのもポイントだ。テンプルの内側に装着されたラバーはさらにズレやブレを防いでくれるし、耐衝撃性に優れたレンズはフロントフレームがないため視界は広々としている。

この天地逆転型のアイウェアは、もしかしたら数年後ランナーのスタンダードになっているかもしれない。


山本光学 SWANS E-NOX NEURON
個々の鼻の形状や高さに合わせて調整可能な可動式ノーズパッドを採用。指で狭めたり広げたりすれば、さらなるフィット感を得られるのだ。

山本光学 SWANS E-NOX NEURON
山本光学
SWANS E-NOX NEURON
[ 陸上競技向けアイウェア ]
スワンズ《イーノックス ニューロン》18,000円(写真のライムイエローの価格。他3色のカラーは16,000円)。重さ20g。耐衝撃性に優れたポリカーボネートにハードコーティングが施された「ペトロイドレンズ」を採用。(問)山本光学(TEL)03・3868・5505。

Tarzan No.734 「うっ血」解消! 首・肩・腰 掲載 〉
取材・文/黒田 創 撮影/小川 聡