Oct21Sat

治れば、まだまだデキる! ココロが勃たない相談室。

2017.08.13

勃たない、できない、したくない。そんなセックスライフの悩みを、解決に導く症状別案内を紹介!


【 お悩み for MEN 】「どうしても勃たないんです……」

勃起障害

→勃起障害の可能性アリ
勃起障害は、その原因が心理的要因と身体的要因に分かれる。まず、心理的要因から。男性なら一度や二度は、勃起せずに動揺した経験はあるだろう。そんなときに「あれ、どうしたんだろう?」と、笑って済ませられるタイプは勃起障害になりにくい。逆に失敗を引きずってしまうと、不安が募り、失敗を繰り返して条件反射的に勃たなくなってしまう。難しいことだが、ひとつココロの持ちようが重要なのである。

また、パートナーの影響も大きい。失敗したときに、なんでもないことのように振る舞ってくれれば、それほどのダメージを受けないかもしれない。ところが、大袈裟にガッカリしたり、責められたりすると、大きな傷が残りやすい。また、反対に慰めるというのも男性のプライドがいたく傷つく。これは、女性にはぜひ知っておいてもらいたいことである。

身体的要因では、まずパニック障害が考えられる。セックスをすると、心拍数が増大し、息切れなども起こる。それがパニック障害の症状に酷似するため、恐怖から勃起できなくなる。また、軽いうつ状態になると、ストレスや不安が起き、身体機能も低下しやすく、勃起反射を阻害してしまう。これらは、医師に相談し、疾患を軽減していくことが大事だ。

さらに、高血圧。ある種の降圧剤は副作用として勃起不全になる場合があるのだ。この場合は、副作用のない薬に替えることで、問題は解決する。それから飲酒や喫煙も、大きな影響を与える。そして、これだけは、自重する以外に方法はないのだ。


【 お悩み for WOMEN 】「入れると痛くて……」

性交疼痛症

→性交疼痛症の可能性アリ
挿入しようとすると、強い痛みが走る。これが性交疼痛症である。性交疼痛症には、まず明らかに身体的な原因があって起こる場合がある。器質的に問題があって痛みが発生しているのかは、産婦人科へ行って調べればすぐわかるし、治療への道筋も示してくれる。問題は心理的な原因である。

セックスに対する恐怖感が、痛みという実際的な感覚となって表れるのだ。女性は最初のセックスのときは怖いものだし、個人差はあるにしろ痛みも感じる。普通であれば相手を愛する想いだったり、好奇心によって恐怖は乗り越えられるのだが、恐怖心が強い人はこれを克服するのが難しく、痛い→力が入る→痛い→と、負の連鎖に陥ってしまうのだ。

実は、これを治す綿棒を使ったトレーニングがある。綿棒をコンドームで包んで、ローションを塗り、膣に挿入するのである。1本から始め、痛みを感じなくなったら本数を増やしていき、やがて指、指2本と挿入できるように繰り返すのだ。このトレーニングは、性交疼痛症で子供を望んでいる人に、とても効果を上げている。パートナーとの関係を続けるためにも、ぜひ実践してほしい。


【 お悩み for MEN&WOMEN 】「やる気が起きない……」

性欲低下障害

→性欲低下障害の可能性アリ
性欲低下障害は、もともとは男性だけに起きていた疾患である。なぜなら、女性は受け身なので、性欲が低下してもパートナーを受け入れられるからだ。しかし、最近では女性も増えてきているという。この症状は、セックスができないわけではない、というのが大きなポイント。やろうと思えばできるが、やる気が起きないということなのだ。

原因のひとつは、過労やストレスが挙げられる。たとえば、性的な雰囲気になったときに「疲れているからセックスしたくない」「面倒くさい」といった否定的な考えを持ち込んで、自然に高まってくる性欲を、自ら抑制してしまうのだ。困ったことに、本人は性的感覚を自らが排除していることに気づいていないようなのだ。だから、何となくやる気がしないと思ってしまうのである。日常生活を振り返って、自分の行動を見直し、このケースに当てはまっているかを確認して、改善したい。

もうひとつの原因が、ココロの深層部で起こっている性の葛藤である。異性と親しくなることへの不安、異性に対する敵視など。こちらも本人はまったく自覚していない。重篤なら、医師による長期的な精神療法のセッションが必要になる場合もある。

さらに、男性では男性ホルモンのテストステロンの減少により、やる気が失われることがある。加齢によって、分泌量は減ってしまうからだ。薬を処方してもらうこともできるが、運動はこのホルモンの分泌を促してくれる。セックスをする体力も養われるし、一石二鳥だと思いません?


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Tarzan No. 724 【新編】性(SEX)學 掲載 〉
取材・文/鈴木一朗 イラストレーション/黒猫まな子 取材協力/阿部輝夫(あべメンタルクリニック院長)