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正しい姿勢と呼吸がもたらす6つのメリット

2016.11.25

息を吸うときに収縮する筋肉の吸息筋は胸から上、息を吐くときに収縮する筋肉の呼息筋は胸から下に集中している。ざっくり言うと胸で吸って、腹で吐き切るというイメージだ。
つまり、呼吸に関わる筋肉は体幹全体の筋肉と言ってもいい。普段から悪姿勢がクセになっていると、体幹の筋肉は年がら年中サボっているも同然。すると結果的に、呼吸が「浅く」「速く」「弱く」「荒く」なってしまうというわけ。

デスクワークで姿勢が崩れる→呼吸が浅くなる→換気量(1回の呼吸でカラダに取り込む空気の量)が減って疲れやすくなる→ますます姿勢が崩れる→呼吸がもっと浅くなる。
そんな悪循環に陥る前に、できることがある。ストレッチや体幹トレで呼吸力の高いカラダを作るのだ。誰にでもできて、実にカンタン。実践すれば以下のようなごほうび満載。


1. 日常生活動作が楽に行える

アプリの画面をポチッと押せば、何でも買えちゃう今日この頃。体幹の筋肉? べつに必要ありません。ところがちょっと重い荷物の持ち運びには難渋し、駅の階段を5、6段上るともうヒーヒー。でも呼吸力の高いカラダを手に入れれば、荷物も階段もなんのその。楽々運べて上れます。

2. 集中力が増す

しっかり吸えてしっかり吐ける呼吸ができるようになると、十分な酸素と血液が全身を巡るようになる。すなわち、これまで酸欠気味だった脳にもバンバン酸素や血液が供給される。ちっちゃなことでイライラすることも少なくなり、今やるべきことに集中できるようになるはず。

3. ストレスリリースにつながる

生理的な呼吸の中枢は延髄で自律神経ではない。でも、呼吸と自律神経が密接に関係していることは確か。息を吸うときは交感神経が働き、吐くときにはその働きが弱まる。つまり息を吐くときに副交感神経が優位になると推測される。深く吐けるようになれば気持ちもリラックス。

4. 健康寿命が延びる

息を吐いたときに肺に残る機能的残気量は、残念ながら年齢を重ねるごとに増えていく。ちょっと動くと息切れするのはこのためだ。でも呼吸力を高めるトレーニングによって機能的残気量の上昇カーブを緩やかにすることは可能。それだけ元気に動ける期間が長くなるのだ。

5. スポーツのパフォーマンスがアップする

呼吸が浅い人は普段から呼吸筋がめいっぱい頑張っている。頑張らずとも楽に呼吸ができるようになれば、余計なカラダの力が抜ける。すると全身の緊張がほぐれる。さらにエネルギー代謝に必要な酸素を十分取り入れられるようになれば、スポーツパフォーマンスは必ず上がる。

6. 腹が凹む!

吸う筋肉は体幹の上部、吐く筋肉は体幹の下部にある。凸腹の人は普段から息が十分に吐き切れておらず、体幹下部の筋肉がだらしなくたるんでいる可能性大。姿勢と呼吸の改善でしっかり息を吐き切れるようになれば、腹の奥の筋肉が覚醒し、おのずとスマート腹になるはず。


本誌708号で紹介する3つのドリルで、呼吸と姿勢を整えよう!


Tarzan No.708 呼吸と姿勢 掲載〉
取材・文/石飛カノ 撮影/山城健朗 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 ストレッチ監修/本間生夫(東京有明医療大学副学長) トレーニング監修/齊藤邦秀(ウェルネススポーツ代表)

男/Tシャツ(jimi roos)22,000円、(問)nanamica DAIKANYAMA(TEL)03・5728・6550、女/Tシャツ(jimi roos)22,000円、(問)nanamica DAIKANYAMA。