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ブロンソンズ、セックスを大いに語る。

2018.08.16

みうらじゅん+田口トモロヲ+峯田和伸=ブロンソンズ、参上。
『ターザン』で連載中の3名が縦横無尽にエロトーク。ビバ、セックス!


文化系が思いを馳せる、アスリートとセックス。

みうら:よく、オリンピックの選手村にはコンドームが大量に置いてあるって聞くじゃない。でも猫ちゃん(猫ひろし)が言ってたけど、走る前はやらないほうがいいって。

峯田:それ、サッカーのワールドカップでも違いがあるらしいですよ。ブラジル代表は試合前でもどんどんセックスしろって言われて、でもドイツ代表は絶対にやるなって言われるとか。僕、ドラマのために走ってたんですけど、走った次の日、かなり「硬く」なりましたよ(笑)。

田口:そんなにすぐ効果が出るの!?

峯田:括約筋が鍛えられるっていうじゃないですか。

田口:いや、それは若いからだよ。

峯田:トモロヲさんも昔、プロレスラー役でムキムキになったじゃないですか(映画『MASK DE 41』2004年)。

田口:40代だったから、まだカラダを作れたんですよ。

みうら:カラダがすごくなると、やっぱり夜のほうもすごいの?

田口:筋トレで夜は疲れて爆睡してましたけど、でも確かに朝はカティンカティンでした(笑)。プロテインに生卵3つ飲んでたりしましたから。そのときは出る量もハンパなかったですよね。

田口トモロヲ

田口トモロヲ
●たぐち・ともろを 1957年、東京都生まれ。俳優、ナレーター。70年代にエロ劇画家、80年代はパンクバンドとして活動。2003年、みうらじゅん原作、峯田和伸主演の映画『アイデン&ティティ』で初監督を務める。

みうら:そこを聞いていい? 「たくさん出たね」って女性に言われたときは、何て返せばいいの? そもそも女の人は多いと嬉しいと思う?(笑)

峯田:私のおかげでこんなに気持ちよくなったのね、って思うんですかね。

田口:「君のせいさ」が、いちばん丸く収まる答えじゃない?

みうら:なるほどね。「こんなに出させやがってよ!」はエラソーか(笑)。

田口:そんなマッチョじゃないしね。

みうら:フィニッシュ後は弱々しい文化系に逆戻りだしね。やってる最中の「ベッドやくざ」はどこ行っちゃうのかね(笑)。

田口:やくざが長続きしない(笑)。

みうら:口説いてるときと、射精後は基本、敬語だもんね(笑)。あと女の人は昔から、「いく」って言うでしょ。これもブロンソンズの意見を聞きたいんだけど、じゃ、男は何て言うのが正解なのかね?

峯田:男は「いく」より「出す」ですよね。「もう出る出る!」とか。

みうら:出るって、なんかロマンがないでしょ(笑)。

峯田:「死ぬ!」はどうですか?

みうら:中には「死ぬ!」って言う女の人もいるらしいね(笑)。

峯田:言ったことはあります。

みうら:峯田くんが言う方?(笑)

田口:相手の女性、苦笑いでしょ?

峯田:引いてたと思います(笑)。

田口:無言で出すのもダメだよね。「黙って出したの?」って責められることもあるし。

みうら:東北の人は「いぐー! にっぽんいつ(日本一)!」って言うって本当?

峯田:聞いたことないですよ(笑)。でも男も女も「いぐ!」は言いますね。

峯田和伸

峯田和伸
●みねた・かずのぶ 1977年、山形県生まれ。銀杏BOYZとしてエネルギッシュなライブを繰り広げ、近年は俳優としても活躍。ドラマ『高嶺の花』に出演中。11月にはツアー『GOD SAVE THE わーるど』を予定。

田口:出るときに「好きーーー!」って言うのは、どっちも傷つかないよね。

みうら:やってる最中から「突き!好き!突き!好き!」かね? たまに「おめーん!」かね?(笑)

峯田:剣道用語、けっこう使えるじゃないですか(笑)。

みうら:「一本!」もあるしね。

田口:「技あり!」とかね。


明るすぎるセックスでは昭和の男は勃たない!

みうら:エロの素人投稿写真でたまに、セックス中に女の人が笑いながらピースしてるの見たことない? あれ、萎えるよね。自分ならできる?

田口:そんな余裕ないですよ。

みうら:セックスって基本、「二人芝居」みたいなもんでしょ。劇の途中で急に素で笑ったりするのだけは良くないと思うけど。

田口:でも男でもピースしてる奴いましたよ。昔、部屋から向こうの部屋が見えたら、外国人が窓開けてセックスしてたんですよ。その男と目が合っちゃったんだけど、そうしたらピースしてきて。陽気だなあって思った。こっちもしょうがなくピース返しましたけど(笑)。

峯田:照れがないんでしょうね。恥ずかしいって思うのは、日本人だけなんですかね。

みうら:ずっと気になってることはそこなんですよ。女の人に蚊の鳴くような声で「恥ずかしい」とか「電気消して」とか言ってほしいんですけど、それってもはや「昭和エロ」なんですね。強要しようもんなら、すぐにセクハラで訴えられちゃうような。

田口:女性が解放されすぎたんだろうね。もう少し後ろめたさとか持ってもらうと、ぐっとくるんだけどね。

みうら:昭和のエロにはそういう「後ろメタファー」があったんですけどね。でも平成に入って、「愛人希望!」みたいに明るく言われたってさ。

田口:愛人を謳歌されてもねえ。

みうら:こっちは萎えるばかりでしょ。昭和はさ、「恥毛」「恥丘」とか呼んだものじゃないですか。「そこは隠しておけ、恥ずかしいぞ」って教えられたもんじゃないですか、わしらの時代は。

みうらじゅん

みうらじゅん
●1958年、京都府生まれ。イラストレーターなど。80年、武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。「マイブーム」の体現者。19歳で始めたエロスクラップは550冊を超える。『週刊文春』で「人生エロエロ」を連載中。

峯田:昔から海外のテニス選手とかファッションショーのモデルとか、乳首がピンピンに見えてても気にしてなかったじゃないですか。そのグローバル化の波が日本にも来てるんですね。

みうら:それ、初めて見たのはカーリー・サイモンのレコードのジャケット(『ノー・シークレッツ』72年)だったね。乳首浮いてるだけで、日本では大騒ぎになったもんですよ。まだ昭和な日本はエロ宴会で「女体盛り」とかしてた頃だよ。こっちの方が断然スゴイけど(笑)。

峯田:「わかめ酒」とかありましたね。

田口:完全におっさんの発想だったし、エロはおじさんのものだったんですよ。

みうら:昭和の歌謡曲だって、勝手な女の気持ちを書いているのは男の作詞家でしょ。「あなた好みの女になりたい」って、女の人に歌わせてたんだもん。

峯田:そうなるとフェラはなくなるんですかね? あれは男が女性にさせるものなんですかね?

田口:いや、昔は女性の頭をキスから股間に持っていくのは大変だったけど、いまはもう女性のほうも名刺代わり、挨拶代わりみたいにするじゃないですか。

峯田:即尺かあ……。

田口:即尺とは言ってないけどね(笑)。

みうら:女性のほうから能動的にっていうのがなぁ。Tバックパンティが出てきたとき、一瞬「おおっ!」って嬉しくなったけど、あれを女性が自主的にはいてるって知ったとき、何かとってもがっかりしたんだ。

田口:みうらさんは自分が主導じゃないとイヤなんだね。

みうら:いやいや、一応、ベッドの上では「男は勃てておくもの」って言うじゃないですか(笑)。

田口:エロも平等になってきたってことなんでしょうね。

みうら:騎乗位を女性上位と勘違いしてたクチだからね、こちとら(笑)。でも、どうなの? 女の人が撮った女の人のヌードほどつまらないものはないよね。 

峯田:ほんとですよ。まったく何も反応しないですよ。

田口:それは男の誰もが思ってましたよね。芸術的なヌードは感じないって。

みうら:女の人もあれは好きなの? そうだとしたら、こっちも合わせていかないといけないじゃないですか。

田口:少なくとも、女性が鴨居に縛られてるようなSM的な写真は好きじゃないでしょう(笑)。

みうら:困ったことになったなあ。SM写真でも、モデルがいまどきの茶髪だったりして、全然、恥ずかしそう見えないんだもんな。

田口:負けたふりしてほしいんですよね。でもそれが昭和の男が作った幻想だったんですよ。

(本誌に続く)


ブロンソンズ

後半もますますヒートアップ! 3人のエロトークの続きはTarzan747号で!


Tarzan No. 747 男と女の、ハンサムSEX。 掲載 〉
取材・文/松久 淳 撮影/大内香織