Nov19Mon

長官、助けてください! 人に聞けない水泳の悩み。

2018.07.29

水泳を愛する鈴木大地さんに、水泳のことを何から何まで聞いてみました!


Q.プールに15年以上も行っていません。35歳から水泳を始めてもカッコよく泳げますか?

長官の答え

A.はい、泳げます。

水泳は自転車のようなものなので、昔泳げていた人であればすぐに感覚を取り戻せるはず。ただし「カッコよく泳ごう」とは思わないほうがいいですね。力が抜けて無駄な動きが省かれていけば、ゼイゼイハアハア言わずにスマートに泳げます。

しぶきを上げながらのダイナミックな泳ぎは迫力がありますが、無駄が多く、それが決してカッコイイ泳ぎとは限りません。


Q.溺れたことがあって水が怖いです。泳ぐ以前に、恐怖心を克服するためには何をすればよいですか?

長官の答え

A.まずは水に慣れることから始めてみてください。

水の中で目を開けてみる、鼻からブクブクと空気を出してみる、口から息を吐いてみる、など初歩的なことからやってみてください。

特に水の中で目を開けられるようになると、精神的な余裕が出ます。お風呂の中でも構いません。あるいは、スポーツクラブやスイミングコースの初心者クラスに入会するのもおすすめ。

恥ずかしい、と思う人もいるかもしれませんが、その羞恥心であえて恐怖心を加速させます。「水が怖い」とコーチに伝えてください。きっと、楽しく指導してくれるはずです。


Q.カラダに締まりがなく、プールで水着になるのが恥ずかしいです。最初はどうすればいいでしょう?

長官の答え

A.とにかく、すぐに水の中に入っちゃいましょう。

自分が思っているほど、周囲は他の人の体型を気にしていないものです。肌の露出が少ないラッシュガードのようなものもありますから、そういった水着を選ぶのもいいと思います。

肥満体型の人は陸だと膝に負担がかかりジョギングができないので、プールが一番有効な有酸素運動。続ければカラダは絞れてきます。でも「体型が恥ずかしい」と思う気持ちは忘れずに。その気持ちが、やる気につながります。


Q.プールで泳ぐのが遅いと、他のスイマーに迷惑じゃないか心配で……。邪魔にならない泳ぎ方ってありますか。

長官の答え

A.スキーもそうですが、こういうのは上手い人が回避するものだと思っています。

泳ぎが遅い人は余裕もないですからね。ただ、プールによっては、速く泳ぐレーンとゆっくり泳ぐレーンに分かれているところもあります。

そういう場所で、初心者が速いレーンに入るのは避けましょう。それさえ守れば、スピードを気にせずゆっくり泳いで構いません。


Q.速く泳げるようになる練習方法と、長い距離を泳げるようになる練習方法は、違うものですか? どこが違いますか?

長官の答え

A.本来は、長い距離を泳げるようになって、その後速さを極めていくものです。

長く泳げるということは、無駄な力が抜けている証しなので、それがマスターできたら自然と速く泳げるようになります。

当然、選手の場合は陸上の短距離走と長距離走で練習方法が異なるように練習メニューも異なりますが、そうでない場合は、まずは泳ぎ込んで長い距離を泳ぐことに慣れましょう。


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スポーツ庁長官 鈴木大地
●すずき・だいち 1967年生まれ。初代スポーツ庁長官。1988年ソウル・オリンピックで100m背泳ぎ金メダリストに。2015年より現職。

本誌連載「CHOKANパンチ」の悩み相談も好評で、相談は随時募集中!

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Tarzan No. 746 もう一度、泳いでみよう。 掲載 〉
取材・文/黒澤祐美 撮影/小川朋央 ヘア&メイク/村田真弓 イラストレーション/村上テツヤ