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5cm幅のライン上で魅せる、圧巻のエアトリック!

2018.05.24

抜けるような青空の下で大きく跳ね、フロント&バックと華麗にフリップを決め、さらにひねりも加える。その足元を見ればわずか5cm幅のラインが高さ160cm、約25mの長さに張られているだけ(地面にはマットが敷いてある)。日本を代表するスラックラインライダー、岡田亜佑美さんは細いラインの上で、まるでトランポリンで跳ねているかのようなトリックを披露する。

「小学4年生のときに近所の道の駅で体験会をやっていて、楽しそう!と思って低いラインをゆっくり歩いて渡るところから始めたんです。でも3度目の体験会では、もうお尻でピョーンと跳ねるバットバウンスってトリックに挑戦していましたね(笑)」

スラックラインにハマった岡田さんは次々と実績を重ね、世界ランク上位に入る実力者に。学校のない日は朝から日が暮れるまで一日中、栃木県内の練習場でジュニア王者の中村陸人くんと共に練習に励んでいる。

「私は体重が軽いので、普通に着地しては高くジャンプできません。なので、着地でうまく体重をかけて跳躍力をつけ、その間にトリックを繰り出すんです。ストレッチはもちろんですが、エアトリックの練習にトランポリンの教室にも通っているんですよ」

足だけではなく、背中や尻、胸など全身でバウンスしたり、180度開脚状態で着地するポージングも見事だ。
「世界的にトリックのレベルがどんどん上がっているので、私も負けていられません。“楽しい”の気持ちを忘れずにもっと磨きたいと思います!」


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ダブルニードロップという決め技。ここまで膝を落とせるのが岡田さんの持ち味。
岡田亜佑美(プロライダー)
岡田亜佑美(プロライダー)
●おかだ・あゆみ 18歳。小学4年でスラックラインに出会い、中学生でランク上位を席巻。一昨年の女子日本ランク1位、昨年は2位。2015年は世界ランク3位に輝く。得意技はエアトリックのひとつ、フィアレス。
中村陸人(プロライダー)
中村陸人(プロライダー)
●なかむら・りくと 9歳。7歳にしてプロ契約を果たした期待の星。昨年ジュニア日本ランク1位。得意技は本人しかできない後方宙返り1回半ひねりのリクトフリップ。岡田選手と練習を共にする。

【 What is SLACKLINE? 】
起源は諸説あるが、2007年にドイツのGIBBON社が簡易設置キットを手掛けて以来欧州で流行し、現在のスタイルに。日本では10年頃から広まった。体幹の安定性、連動性などの各種能力が問われ、初心者はラインを歩くだけで精一杯。

クライミングジムに併設されているケース多し。
〈クライミングジム ウエストロック府中店〉(www.westrock-climbing.com)3階にはスラックラインエリアがある。東京では一番の広さと長さを誇り、厚さ10cmのマット完備で安全に楽しめる。


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取材・文/黒田 創 撮影/石原敦志