Sep19Wed

筋肥大したら出たくなる! コンテストの世界って?

2018.04.15

男女ともにボディコンテストが大ブーム。応募基準や審査法、歴史を徹底解剖!

600→1900人。一体何の数値かお分かりだろうか。2015年に設立したばかりの〈NPCJ〉が主催するボディコンテストの選手参加者数の推移である。わずか2年で約3倍。観客動員数は1万人に到達する勢いだ。他の団体では地方大会を含め6000人を超える参加者があるなど、今フィットネスブームが起きている。

日本のフィットネス業界を牽引してきた〈ゴールドジム〉の事業部長である田代誠さんによれば、時代に伴い理想とされる体型も変化してきたそう。

「ボディビル然り。昔は超人的な人でないと生き残れなかったのが、今は計画的にトレーニングや食事を行えば誰でも筋肥大する時代。筋肉の大きさよりも、筋肉のバランスや減量具合が評価されるようになりました」

そんなコンテストを一度観戦したら、モチベーションが上がること必至。では具体的にどんなコンテストがあるのか見てみよう!


ミスター日本ボディビルコンテスト

60年以上前から存在した健康美披露の場。

日本ボディビル・フィットネス連盟(JBFF)が主となり、神田共立講堂で『第1回ミスター日本ボディビルコンテスト』が開催されたのが1956年。当時は後援に厚生省・文部省・東京都がつき、新聞各社の記者が詰めかけ大盛況を見せた。
「実はこのコンテスト前に一度、日本ウエイトリフティング協会が1952年にボディコンテストを開催しています。そこで優勝した窪田登さんの写真が『週刊読売』に大きく紹介されたことが、ボディビル第一次ブームの発端でしょう」(『月刊ボディビルディング』編集長・鎌田勉さん)

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現チャンピオンの鈴木雅さん(右)はWBBFでも優勝した。2001年から4期連続第1位の田代誠さん(左)。体育理論の第一人者である石井直方東大教授も優勝した実績がある。

ベストボディ・ジャパン

フィットネス界に新風をもたらしたコンテスト。

昨今再び巻き起こったフィットネスブームの火付け役となったのが、『ベストボディ・ジャパン』だ。2012年にスタートしたこのコンテストは、筋肉のダイナミックさを競うボディビルとは一線を画し、全身引き締まった健康美であることはもちろん、ウォーキングを含む身のこなし、知性・品格・誠実さといった項目も審査の基準となっている。
「全国47都道府県でのコンテスト開催、また、日本発祥で世界展開したコンテストは未だかつてありません。その2つを近いうちに実現させ、よりフィットネスを盛り上げていきたいと思っています」(谷口さん)
https://www.bestbodyjapan.com

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各地域で行われる予選大会で上位5位までに入賞した代表選手が全国大会の出場資格を得られる。決勝では大会指定のアンダーウェア(女性はビキニ)着用のもと、厳正な審査が行われる。

〈お話を聞いた方〉

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谷口智一さん
●たにぐち・ともかずベストボディ・ジャパン協会代表理事・会長兼CEO。BBJ創業者としてフィットネスビジネスをプロデュースしている。

サマー・スタイル・アワード

夏が一番似合う男女を決める、いま最高に熱いコンテスト。

「夏が一番似合う男性・女性」を決める大会として名を轟かせているのが『サマー・スタイル・アワード』。
男性を例にすると、ビースティ、スタイリッシュ・ガイ、フィジークと目指す体型によって部門が分かれ、それぞれ身長別にエントリーができる。ただし共通する選考基準は“洋服が似合う健康美”であること。
「デニムやTシャツを着てもカッコイイ、でも脱いだらもっとカッコイイ!というのが本大会のイメージ。勝ち抜くにはボディメイクで最も過酷とされる“絞り”が重要であり、その努力を評価します」(金子さん)
http://s-s-a.jp

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コンテスト未経験者やSSA初出場者が参加資格となっているルーキー戦を複数開催。エントリー費は本戦の半額。また女性でも適度な筋量で参加可能な「ビューティフィットネスモデル」部門も人気。

〈お話を聞いた方〉

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金子 賢さん
●かねこ・けん 俳優、元総合格闘家。SSA実行委員会代表。自身も選手として2016年韓国で行われた『ワールド・ボディ・クラシック』で優勝を果たす。

NPCJ

子供から最高峰まで網羅する大会。

子供から大人、初心者からトップクラスまで“フィットネスに勤しむ全員が楽しめる発表会”をコンセプトに掲げる『NPCJ』。「家族や友人を大切にしてこそフィットネスをする価値があると思っています。筋トレは一人黙々と行うことが美徳とされる風潮がありますが、周囲に迷惑をかけては本末転倒。なのでNPCJではキッズフィジークやファミリーフィジークといった家族で楽しめる部門もあります。今年は男子禁制のwoman’s cupも開催予定。審査員も全員女性なので、初めてでも安心して参加できますよ」(堺部さん)
https://npcj.jp/

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NPCJは今季日本で初めてIFBB プロリーグと契約し、プロのライセンスカードの発行とプロ選手によるワールドクラスのコンテストが開催される。

〈お話を聞いた方〉

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堺部元行さん
●さかべ・もとゆき NPCJ理事。フィットネスジム〈ミッドブレス〉ヘッドパーソナルトレーナー。ボディビルダーとして数々の大会にも出場している。

『Tarzan』739号では多様化するボディコンテストについて、さらに深く掘り下げています!


Tarzan No. 739 筋肥大のひみつ 掲載 〉
取材・文/黒澤祐美 撮影/大嶋千尋(金子 賢さん) 取材協力/田代 誠(THINKフィットネス、ゴールドジム事業部長)、鎌田 勉(『月刊ボディビルディング』編集長)