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運動嫌いでも楽しめる ゆるスポーツ運動会2017開催

2017.06.16

5月14日、東京・豊洲で『ゆるスポーツ運動会2017』が120人の参加者を集めて開催された。ゆるスポーツ、略して「ゆるスポ」はどんな人でも参加できる新しいスポーツ。従来の多くの競技のようにできない人が疎外感を感じることがなく、小さな子どもから高齢者まで一緒に楽しめるのだ。

世界ゆるスポーツ協会代表の澤田智洋さんは、新しいスポーツジャンルを作ったきっかけをこう話す。

「僕は小さい頃から運動が苦手で、学校の体育の授業や運動会の前になると“家族や好きな女の子の前で恥をかかないといけないのか”と憂鬱な気分になっていたんです。その後大人になり、どんなに仕事を頑張ってもそのコンプレックスは抜けなかった。そこで、僕自身の思いを成仏させるべく誰でも活躍できるスポーツを作ろうと」

ゆるスポ
世界ゆるスポーツ協会代表の澤田智洋さん

こうして考案されたのがブラックホール卓球やゾンビサッカーなど既存のスポーツのハードルをグッと下げ、かつ遊び心を加えた50近くのゆるスポ。この日行われたのは17種目だが、種目数はどんどん増えている最中だとか。

「ラグビーはできなくてもイモムシラグビーならできるし、ベビーバスケもそう。間口を広げることで既存の競技に興味を持つ人も増やしたいんです」

取材して感じたのは、幼稚園〜小学校低学年頃の運動会はいっそ全部ゆるスポでいいのでは?ということ。小さいうちはかけっこの順位や出来不出来より、スポーツが楽しいと思えればそれでOK。そのことが、結果的にスポーツ人口を増やすと思えるのだ。


ゆるスポ
ゾンビサッカー
人間対ゾンビで対戦。人間はゾンビたちの中でボールパス。ゾンビに触られるとゾンビ側に寝返り、残り1人になったらゾンビ勝利。

ゆるスポ
ゆるスポ
ブラックホール卓球
4種類の穴あきラケットから、SとLL、MとLのセットいずれかを選び2対2で対戦。合計点が4の倍数ごとにラケットを交換する。

ゆるスポ
ベビーバスケ
乱暴に扱うと泣き声を出す「ベビーボール」を使う。泣かせてしまうと相手ボールになるため、優しくパス&ゴールする必要がある。

ゆるスポ
イモムシラグビー
5対5で対戦。動作はほふく前進か転がるかで、ボールを持つ選手はタッチされたらパスしないといけない。パスは基本ゴロで行う。

ゆるスポ
ゆるスポ
フライングエッグ
フライパンを模したラケットで作り物の目玉焼きをパスし合い得点を目指すゲーム。床に落ちたら「3秒ルール」で目玉焼きをフーフー。

ゆるスポ
せんたくテニス
物干しロープを挟み、2人で洗濯物を広げてボールを受けて投げ返す。返したら洗濯物をロープにかけ、次の洗濯物を籠から選ぶ。


ゆるスポ
運動会は今回が2度目の開催。参加チケットは即完売だったとか。スポーツメーカーとのギア開発、今年春には吉本興業とのコラボ企画を行うなど、徐々に裾野を広げている。各地での普及イベントなども積極的に行う。yurusports.com


Tarzan No.720 「怒り」学 掲載 〉
取材・文/黒田 創 撮影/石原敦志