Sep26Tue

男たちが油まみれでぶつかり合う! オイルレスリング in トルコ

2017.05.18
オイルレスリング

芸人同士がローションまみれで闘うヌルヌル相撲はバラエティの定番だが、よく似た競技がトルコでは国技として行われているのをご存じだろうか。その名も「ヤール・ギュレシ」。ヤールは油を、ギュレシはレスリングを意味する。つまりオイルレスリングである。

発祥は14世紀頃。650年以上の歴史を持ち「世界最古の格闘技」ともいわれるこの競技は、年間40近くの国内トーナメントが存在する。そこで選抜された2000人前後の選手が毎年7月にトルコ最西端の街、エディルネで開催される全国大会に参戦するのだ。

選手たちは黒革のズボンを穿き、大量のオリーブオイルを浴びて闘いに挑む。オイルには滑りやすくするほか、相撲の塩のようにお清めの意味もある。お互いのカラダを摑みにくいため簡単に勝負はつかず、相手のズボンに手を差し込むなどして投げ技に持ち込み、仰向けにすれば勝利。また、持ち上げたまま3歩進むかギブアップさせるのも勝ちになる。

牧草の上で男たちが油まみれで取っ組み合う様はまさに格闘技の原点。トルコ訪問の際はぜひ。

オイルレスリング
オイルレスリング
オイルレスリング
全国大会3日間で消費されるオリーブオイルの量は約2000L。競技場は柔らかいネコジャラシ(エノコログサ)が覆い、クッションの役割を果たす。上位の3階級は60分1本勝負制で、勝ち抜いた選手は横綱ランクの「バシュペフリバン」と称えられ、チャンピオンベルトと多額の賞金が与えられる。

Tarzan No.718 「筋育」のススメ 掲載 〉
取材・文/黒田 創 撮影/中山郁男