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本誌登場スイマーたちをTVで応援しよう。「パンパシ水泳 東京2018」注目の対決!

2018.08.02

今年の8月9日から14日にかけて行われる「パンパシ水泳 東京2018」。オリンピック、世界水泳に次ぐ、世界3大大会のひとつである。

日本では02年横浜大会以来の16年ぶりの開催となり、競泳は9〜12日にテレビ朝日系列にて4夜連続ゴールデンタイムで放送される。

そして、この大会から、19年の世界水泳 光州、東京オリンピックへと道は繋がっていく。そういう意味では、この大会で、オリンピックに向けてのひとつのうねりが生まれると言えよう。

では、パンパシを堪能できるよう、注目選手を紹介してみたい。


まずは、400m個人メドレーに出場予定の瀬戸大也だ。瀬戸は今や萩野公介と2人でメドレーリレーという種目を牽引しているが、少年時代には萩野との差は大きかった。瀬戸は8歳のときに10歳以下のカテゴリーで全国大会を目指し、埼玉県では堂々1位になったが、全国大会には進めなかった。ところが、同じ歳の萩野は全国大会に出場、メダルまで獲得していたのだ。最初の差がこれほど大きかったことを考えれば、瀬戸の努力は並大抵ではなかったはずだ。パンパシでは13年に世界水泳で金メダルに輝いた瀬戸、リオデジャネイロ・オリンピックの金メダリスト萩野、そして昨年の世界水泳の覇者、チェイス・カリシュが400mと3日目の200mで争う。真の王者が決まるのだ。

瀬戸大也
瀬戸大也
注目競技:8/9(木)男子400m個人メドレー
瀬戸、萩野、そしてリオの銀メダリスト、アメリカのチェイス・カリシュ。3人の実力は突出しており、今回のパンパシでもデッドヒートが予想される。1位から3位まで、3人が占めるのは確か。メダルの色は?

鈴木聡美は女子100m平泳ぎに出場する。元日本記録保持者で12年に行われたロンドン・オリンピックでは200mで銀、100mで銅メダルを獲得している。美人スイマーとしても有名なのだが、リオでは準決勝敗退で選手としてはピークを過ぎたと思われた。年齢も女子選手最年長の27歳である。が、彼女はトレーニングによって進化を続けているし、今年の日本選手権では50mで30秒64の日本記録をマークした。東京オリンピックの出場を目指す鈴木にとって、まずは手応えをつかみ、結果を残したい大会になりそうだ。

鈴木聡美
鈴木聡美
注目競技:8/9(木)女子100m平泳ぎ
世界の強豪の出場が予想されるが、日本人同士の戦いにも、注目してほしい。鈴木のライバルが青木玲緒樹。これまで代表を巡って鈴木と争ってきた彼女は、同じミキハウスに所属する。2人が競い合い、上位を目指す。

池江璃花子は、水泳ファンでなくともご存じだろう。中学校3年生のときに全日本選手権に出場し、50mバタフライで優勝。愛らしい、あどけない笑顔、鍛え抜かれた肉体から生まれる美しいフォームで日本中の話題をさらった。今では、自らの出した日本記録を次々と塗り替えるモンスターである。ところが、まだ世界では結果を残せていない。パンパシで世界大会初のメダル獲得に注目だ。

池江璃花子
池江璃花子
注目競技:8/11(土)女子100mバタフライ
泳ぐたびに自分が持つ日本記録を塗り替える池江。これほどまでスゴイ選手はこれまで皆無と言っていい。池江との対決が注目されていたカナダのペニー・オレクシアクは、残念ながら今大会欠場となった。

最後が中村克。彼が今年出した男子100m自由形の日本新記録が47秒87。歴代日本選手の中で47秒台をマークしたのは、中村ただ一人である。そして、この日本記録は昨年の世界水泳の銀メダリストと同タイムなのだ。日本の自由形は世界と互角に戦えないという、これまでの常識を覆したのが中村である。この結果の裏には、もちろん努力がある。とくに陸上トレーニングでは、ベンチプレスなどのウェイトトレのほか、ボクシングのミット打ちや、腹筋群を鍛えるためにトレーナーに腹をパンチしてもらうなど、独特な感覚で力をつけているのだ。その肉体を見れば、その努力を確認することができる。世界の怪物たちと、どのようなレースを展開し、勝利するかが今から楽しみなのである。

中村 克
中村 克
注目競技:8/10(金)男子100m自由形
中村のライバルは昨年の世界水泳で1日に3つの金メダルを獲得した、アメリカのケレブ・ドレセルと、心臓病の手術から復活したリオの金メダリスト、オーストラリアのカイル・チャルマース。狙うは金メダルだ。

Tarzan No. 746 もう一度、泳いでみよう。 掲載 〉
取材・文/鈴木一朗 写真提供/テレビ朝日