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リピーターなしの過激レース・ジャングルマラソン3度完走の三州ツバ吉さんて誰だ!?

2018.03.16

幼少時よりありとあらゆる武道に勤しみ、現在は格闘家でプロレスのリングにも上がる。実家は東京・銀座の老舗〈大衆割烹 三州屋〉というチャッキチャキの銀座っ子の三州ツバ吉さんは、国内外問わず数多くのウルトラマラソンにチャレンジし続け、出場した者が二度とリピートすることはないという超過酷なアマゾンジャングルマラソンに3年連続で出場・完走を果たしたクレイジーランナーだ。

三州ツバ吉
●さんしゅう・つばきち 1971年生まれ。スポーツインストラクター、アマチュア格闘家として活動し、36歳でプロレスデビュー。その傍ら各種マラソンにエントリーし続け、先月の東京マラソン2018で通算200レースを達成。

─アマゾンジャングルマラソンってどんなレースなんですか?
その名の通り、アマゾンのジャングル約280kmを7日間で走破するレースで、毎年50〜60名参加しています。キラー・クライムと呼ばれるほどアップダウンが激しいし、踏み外したら死んじゃうような高い崖も多い。そこを18‌kgの荷物を持って走るんです。ハチやコブラはガンガン襲ってきますし、川を渡るときは普通にワニやピラニアがいて、スイーパースタッフが常に銃を持って構えています。遭遇すると本当にヤバいのはジャガーなんですけど、幸いまだ出会っていません(笑)。

三州ツバ吉
密林、沼、密林、沼。ハードなことこの上なし。

─無茶苦茶ですね!
なのに運営が結構アバウトなんですよ。コース案内用のリボンが木に巻かれているのですが、たまにどこにも巻かれていなくて本気で遭難しそうになることも。コースを見失ったら笛で助けを呼ぶのですが、誰も来る気配がないから必死にリボンを探したり。寝るときはもちろん木と木の間にハンモックを吊るします。

─それ、死者は出ないんですか?
関係者に聞くんですけど、いつも言葉を濁されます(笑)。まあ、大ケガした人は一人や二人じゃないでしょうね。でも一番怖いのはジャガーよりも虫ですよ。他の参加者の話ですが、得体の知れない虫がカラダに入ってきて皮膚の表面近くをウニョウニョ蠢いていたと……。

三州ツバ吉
就寝時はこんな感じでハンモックを吊るすのだ。

─そんな大会に毎年出る理由は。
2011年に250kmのサハラレースに出て以来、年々出るレースのハードさが増しています。過酷になればなるほど高揚感がすごいんです。アマゾンは最初の出場時の高揚感が半端なくて翌年も出場したのですが、いざ出るとやっぱり辛くて「こんなレース2回も出れば十分だよ!」と思ったんです。でも関係者に「短距離のカテゴリーで2回出た人はいるけど3回出た人はいない」と言われてまたスイッチが切り替わり、昨年3年連続出場を達成しました。あとは何でもいいから世界一になりたい。その精神ですよね。プロレスやりながらこんな狂ったレースに出ているの、俺ぐらいじゃないですか。

─じゃあ、今年も出るんですね。
今年は6月にペルーでもジャングルマラソンがあるらしく、アマゾンと合わせて1年に2回ジャングルを走ることになるかもしれません!

三州ツバ吉
仮面ライダーアマゾンの仮装で他の出場者とパチリ。

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取材・文/黒田 創 撮影/大嶋千尋 写真提供/三州ツバ吉