May24Thu

Muscle Investment 特別編フェル先生のここでも人生相談

2018.02.04

『ターザン』で好評連載中の〈マッスル インベストメント〉。フェルディナント・ヤマグチさんのコラム本発売を記念して、今回は「人生相談」企画をお送りします!

『cakes』に連載中の「フェル先生のさわやか人生相談」が、このたび書籍化される運びとなりました。出版を記念いたしまして、『cakes』に掲載できなかったご相談をこの場でご披露したいと存じます。ええ。他社メディアのネタを横流しして埋め草にしたうえに、己が書籍を宣伝しようという魂胆です。セコいだなどと仰いますな。昨今流行りの時短・合理化というヤツです。

それにしてもマガジンハウス社はなんと懐の深い会社なのでしょう。よその出版社にこんな勝手な企画を持ち込んだら瞬殺されてしまいます。各企業は、もっと『Tarzan』に広告を出しましょう。読者諸兄は決して立ち読みなどせず、必ず買ってから読むようにしましょう。スポーツクラブや美容室で読むのは他の雑誌にして、『Tarzan』は買って読みましょう。


それでは1本目。『cakes』で一番多い恋愛の相談です。

Q:37歳の独身男子です。国立大学を卒業し、外資系の投資銀行で外国債の運用をしています。高学歴、高年収、高身長とハイスペック男子であるにもかかわらず、なぜか彼女ができません。どうしたらいいでしょう。40歳までには結婚したいと思っています。

Q1

A:自らを「ハイスペック男子」と宣う、そのイモ感覚を矯正するところから始めましょう。

自身のスペックをいちいち声高に謳うのは、コンプレックスの裏返しにほかなりません。こんなことではせっかくの高身長も台無しです。スペックで恋は始まりませんし、そこに惹かれる女性は大抵がブスでデブです。ブスやデブが好きで堪らないならいいのですが、あまり好きではなければスタンスを改めるべきです。

そもそも外国債の運用とか言われても、一般人には殆ど理解できません。逆にウンコ臭いのかと勘違いされてしまいます。ムダに見栄をはらず、ご自身の社会的立ち位置を冷静に見極めて、「自分は所詮外人に雇われた博打打ちなんだ」ということを十分に理解してください。

速攻で結婚したいなら、結婚相談所に登録するのが一番です。ここではスペックが第一ですから、欲に目のくらんだ女性がワンサカ押しかけてくることでしょう。問題はアレですね、結婚式で二人の馴れ初めを話せないことですね。まだまだ社会的な認知度が低いのでしょう。「友人のご紹介で」と紹介されるケースが多いようです。ま、今悩むことではありませんが。


続いて2本目。珍しく『Tarzan』に合うようなスポーツネタです。

Q:あるスポーツで日本代表入りを目指す大学生です。いつも練習では一番なのですが、本番に弱く、ここぞというところで負けてしまいます。大学も自分より格下の選手がセレクに選ばれてしまい、希望の大学には入れませんでした。こんな僕に喝を入れてください。

Q2

A:(質問には具体的な校名と競技名が書いてあったのですが、競技人口が少ないスポーツであることもあり、個人が特定されてしまう恐れがあるので一部文章を変更してあります)本番に弱く、いつもいいところは格下の選手に持っていかれてしまうと、なるほど。意外と知られていないことなのですが、どんな競技でも、一流になる人はどこかヘンな人です。特に貴君が取り組んでいるコンタクト系のスポーツで上り詰める人にはそうした傾向があり、人のことを何とも思わない、所謂「人でなし」系の方が圧倒的に多いのです。

精神的重圧の少ない練習で一番ということは、もともとの身体能力は高いということでしょう。問題はメンタルですね。一流になりたければ、人を押しのけて這い上がる練習をしてください。電車の列に割り込んでダッシュで席を強奪したり、傘を逆さにして節分の豆を大量収集したりするトレーニングを積んでください。「俺の物は俺の物。人の物も俺の物」というジャイアン的な発想が大切です。一流選手が人格者だなんていう、質の悪いマスコミの言説に惑わされないようにしてください。あんなものはみんなウソです。

いま当欄を読んでいる「一流」と呼ばれるアスリートの方。「俺は違う」と思っておられますね。ははは。変な人は自分が変だとは思いませんからね。貴殿も十分に変人の人でなしです。だからこそ一流になれたのです。ご相談者におかれましては、頑張って最低の人でなしになり一流を目指してください。勝てば官軍です。


『フェル先生のさわやか人生相談』
『フェル先生のさわやか人生相談』
『フェル先生のさわやか人生相談』には、これよりももう少しマトモな問答が多数収録されています。さらにボーナストラックとして橋本マナミさんの特別お悩み相談も。あんな美人さんにも悩みがあるんですな。さあ! 今すぐポチッと!

フェルディナント・ヤマグチ
覆面コラムニスト。本業は半導体のマーケットアナリスト。2018年ITUトライアスロン世界選手権大会出場権を獲得しました。お暇な方はゴールドコーストまで応援に来てください。


Tarzan No.734 「うっ血」解消! 首・肩・腰 掲載 〉
文/フェルディナント・ヤマグチ イラストレーション/川崎タカオ