Jan19Fri

世界初の女医ボクサー、激闘デビュー戦!

2018.01.12
高橋怜奈

「無我夢中でした。もう少し冷静でもよかったかな」。数分前までリング上にいた高橋怜奈さん。試合を振り返る表情からは、産婦人科医の姿をとても想像できなかった。

以前、本誌の記事の監修をしてくださった高橋さんは、普段は大学病院に勤める正真正銘の医師だ。幼少期から勉学に励み、医師になるという夢を叶えた。しかし30歳になり、「医師以外の人生が欲しい」との思いがふいによぎった。その頃に元世界王者の内山高志さんの試合を観戦しボクシングに魅せられて、医師とボクサーの二刀流に挑む生活にシフト。

高橋怜奈
高橋怜奈さん
ワタナベボクシングジム所属、33歳。東邦大学医学部卒業後、国立国際医療研究センター国府台病院を経て、現在は都内の大学病院に産婦人科医として勤務。

そうして去る12月4日、世界初の“女医ボクサー”がデビューした。対戦相手はSRSボクシングジム所属の細田めぐみさんだ。高橋さんは序盤からワンツーで攻める。第2・3ラウンドには右ストレートを決められるも試合終了まで果敢に戦った。

結果は判定で3-0、無念にもデビュー戦は敗戦となった。試合直後は悔しさをにじませたが、今後の挑戦にも意欲的だ。「また絶対にリングに立ちたいです」。高橋さんのファイトに大いに期待!

高橋怜奈
高橋怜奈
試合前から気合十分。場内は“レナコール”で満ちた。
高橋怜奈
1ラウンド2分。実質8分間といえども、互いに打ち合う展開で濃密だった。

《高橋怜奈さんに4つの質問》

Q1. デビュー戦となるこの試合、どんな思いで臨みましたか?
A. ボクシングを始めたのは、内山高志さんの試合を生で見たのがきっかけでした。その憧れのリングに上がれるうえに、今日はたくさんの人が応援に来てくれたので。緊張というよりは楽しみでしたし、いいところを見せたいなと。

Q2. 48.5kg契約ウェイトの出場、どのように減量しましたか?
A. 2か月前からは、鶏肉とブロッコリーを中心に食べ、主食を控えました。だから、試合2日前に食べた白米がすっごくおいしくて、「神様ありがとう〜!」と(笑)。今は肉をいっぱい食べたいです。あと、甘くてやわらかいパン。

Q3. 惜しくも敗戦となりました。内容について今思うことは?
A. 分析すると……踏み込みが足りませんでした。もうちょっと自分の距離に持ってくれば相手を押せてたかもしれないなと。あとは、相手に押されていた第3・4ラウンドくらいから大振りになり、顎が上がってしまいました。

Q4. デビュー戦を終えた今、今後はどう考えていますか?
A. また試合に出たいです。もともと、勝つことしか考えてませんでした。それに「もうこんなにきつい練習したくない」と、試合前何度も思いました。でも今、めっちゃ悔しいんですよ。とにかく、これで終わるわけにはいきませんね。


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取材・文/門上奈央 撮影/大嶋千尋 取材協力/女医+(じょいぷらす)、DANGAN