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『スパイダーマン:ホームカミング』/『ワンダーウーマン』“ダメ高校生ヒーロー”vs“ダメじゃないウーマン”

2017.08.31

チータ:夏休み後半になってマーベルとDCの2大タイトルが対決。『スパイダーマン:ホームカミング』、『ワンダーウーマン』の公開です。

ターザン:この2本が夏休み前半に封切られないというのは、日本でのアメコミ映画の弱さを物語ってるなあ。

チータ:やっぱ日本人はアメコミを受けつけないんですかねえ。

ジェーン:そもそもアメコミってみんなアクションヒーロー、ヒロイン系だから、女子ウケが弱いだけで、アメリカものに興味がないってわけじゃないでしょ。ディズニーみたいに女子向けコンテンツなら日本でもヒットするんだから。

ターザン:うん、日本の映画興行は女子主導ってことの表れか。

チータ:スパイダーマンの方はもうおなじみ、2002年にトビー・マグワイア主演、サム・ライミ監督で始まった最初のシリーズから15年。その間に2度もリブートして、今回が3代目のスパイディとなります。

『スパイダーマン:ホームカミング』
©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved. 

ターザン:さすがに今度はもう誕生篇から描くことはなくて、スパイダーマンがすでに活躍してる設定なんだな。

チータ:昨年の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアベンジャーズの見習いとして登場済みで、今回が初の単独主演作です。

ターザン:そのわりにはアイアンマン=ロバート・ダウニーJrも大活躍だけどな。

チータ:前の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズはDCの『ダークナイト』の影響を受けちゃったのか、ダーク路線に行ってたけど、今度は明るいコメディ調に戻りました。

ターザン:トム・ホランドもリアル高校生に見える若さだし、メイおばさんもマリサ・トメイに替わって、若くてセクシーになったぞ。

ジェーン:ほらほら、そうやって過去作とか脇役とかの名前出してウンチク語っちゃうから、初めて見ようって人がとっつきにくくなっちゃうんですよ。

ターザン:じゃあ、トム・ホランドがカワイイから女子も見てねってことで。

チータ:一方、ワンダーウーマンの方も『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』ですでに登場してますが、今回が単独第1作。誕生篇から描かれます。

『ワンダーウーマン』
© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

ジェーン:舞台設定は第二次大戦中なのね。

チータ:不老不死だから現代まで活躍し続けちゃう。

ターザン:粘土の人形に命を吹き込まれた超人だってのは知らなかったなあ。

ジェーン:だから純真無垢だけど、強くて男に媚びない女性像。監督も女性でフェミニズムを意識した描き方ですね。

ターザン:主演のガル・ガドットのルックスがとにかく完璧。モデルみたいに華奢ではなく、さりとて筋肉ムキムキ過ぎない理想のシルエット。顔もギリシャ彫刻みたいな美形で、これぞワンダーウーマンというイメージだ。

チータ:ジャングルビートのテーマ音楽もワイルドで盛り上がります。

ターザン:ただ、今のDCの作風だから全体の雰囲気はダークで重いけどね。軽くコミカルで、若くて未熟だけど健気に頑張る男子ヒーローが見たい人はスパイダーマン、成熟した強い女性ヒーローの気高い勇姿が見たい人はワンダーウーマンってことだな。

チータ:欧米ではワンダーウーマンが大ヒットしてるんですけど、日本で興行的に強いのはスパイダーマンの方でしょうかね。過去のシリーズも、アメコミ映画の中では例外的に日本で好成績でしたからね。

ターザン:日本でスパイダーマンが受け入れられやすい理由の一つは顔だよ。

ジェーン:顔?

ターザン:日本のウルトラマンや仮面ライダーは目が大きいだろ? アメコミヒーローは素顔のままだったり、バットマンやアイアンマンみたいにマスクを被っている場合も細目のデザインが多い。スパイダーマンのマスクだけ日本のヒーロー並みにデカ目なんだよ。

ジェーン:まあ、そういう説もありますかね。

cinema_icon_tarzan_web ターザン
昔のテレビ版のリンダ・カーターを懐かしむ世代も納得の新ワンダーウーマン!

cinema_icon_jane_web ジェーン
やっぱりスパイダーマンは明るくなくっちゃね。頼りないのが応援したくなる。

cinema_icon_cheeta_web チータ
細かい設定とか過去の因縁とか知らなくても大丈夫。両方見ちゃいましょう。


『スパイダーマン:ホームカミング』
マーベル・シネマティック・ユニバースに組み込まれた新生スパイダーマン始動。アベンジャーズに憧れる高校生ピーター・パーカーは、アイアンマンことトニー・スタークに認めてもらうため、スパイダーマンとして日夜、事件や事故に立ち向かう。はたして学業とヒーロー活動は両立できるのか? 監督/ジョン・ワッツ。出演/トム・ホランド、ロバート・ダウニーJr、マイケル・キートンほか。8月11日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開。

『ワンダーウーマン』
スーパーマン、バットマンとジャスティス・リーグを結成することになる予定のワンダーウーマン。その誕生篇。女性だけが住むパラダイス島で育った王女ダイアナは、島に不時着した英国空軍パイロットのスティーブと出会う。外の世界で戦争が起きていることを初めて知った美女戦士ダイアナが、人類を救うため旅立つ。監督/パティ・ジェンキンス。出演/ガル・ガドット、クリス・パインほか。8月25日より丸の内ピカデリーほか全国公開。

Tarzan No.725 カラダを変える「痩せ式」 掲載 〉
取材・文/黒住 光