Jun24Sat

頭の上にボールを投げて、くるっと回ってキャッチできるか?

2017.06.17

今日のお題頭の上にボールを投げて、
くるっと回ってキャッチできるか?

テニスボールは、凝った背中をマッサージしたりするのに最適。それ以外にもこんな使い方をすると、おぬしの体力の思いもよらない弱点が暴き出されるぞ。


[スロー&ターン&キャッチのやり方]

スロー&ターン&キャッチ1

両足を腰幅に開いてまっすぐ立ち、テニスボールを片手で持つ。

ADVICE
高く放り投げないと、回っている間にボールが落ちるぞ。


スロー&ターン&キャッチ2

高く頭上にボールを上げ、すぐにその場で回れ。

ADVICE
投げたボールから、目線を外さないようにする。


チェア・ハンドスタンド3

投げた手で、落ちてきたボールをキャッチする。

ADVICE
目線を外すと、難易度が増す。


チェア・ハンドスタンド4


本日の塾頭講話

アスリートの巧緻性の凄さを改めて実感せよ。

ヒトという動物は、その場でひらりと1回転するだけでも、途端に空間把握能力が低下する。「ここはどこ? 私は誰?」という状態に陥り、正しくバランスを保つのが難しいのじゃ。その状態で、放り投げたボールをキャッチするには、どんなアウェーな状況でもカラダを思い通りに動かす巧緻性が求められる。フィギュアスケートのトリプルアクセル、アメリカンフットボールのワイドレシーバーのパスキャッチ、そしてイチロー選手の背面キャッチなどは、いずれもアスリートならではの優れた空間把握能力とバランス能力の賜物なのじゃ。素人が1回目でバランスを崩さずに成功するのは、至難の技。成功するまで何回も繰り返していると、きっと頭がクラクラしてくるだろう。回転軸がブレないように注意してトライ。そこ! ボールを見ながら1回で成功したからといって、調子に乗るでない!


今日の補習ジャンプ&ターン 左右各5回

ジャンプ1

キャッチできなかった者に、喝!

両足を腰幅に開いてまっすぐ立つ。その場で高くジャンプして空中で360度回ったら、正面に戻って着地する。飛び上がった場所に、できるだけ近いところで着地するのが理想である。始めのうちは想像以上に着地位置が大きくズレてしまい、びっくりするはず。左右どちらにも偏りなく回れるように精進しておけ。


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[質問1]

間近に控えるフルマラソンのために走っているのですが、肉離れのせいで思うようなトレーニングが出来ません。以前に傷めて、それからふくらはぎをなるべく使わないような走り方を色々と考えながら走っているのですが、どうしてもある程度の距離(10キロくらい)を走ると、傷みが出てきてそれ以上の距離の練習が出来ません。自分なりに走っているときに左右のバランス、足の付く位置、曲げ具合を意識し、違いに気がつけば修正しながら走っています。一度傷みが出ないくらい休んでから練習したいのですが、フルマラソンまで時間がないのでなかなか思い切れません。どうすれば良いでしょうか?(BearBerryさん、男性、42歳)

kao

この質問は、もっと情報(実際にフォームを見るなど)がないと、かなり的外れな回答になってしまう可能性がある。それを覚悟の上で、ワシの予想で回答する。

肉離れを起こすと、一定期間休んで、その後に痛みが無くなったとしても、受傷した部分の筋肉の質に変化が起こり硬くなる。その部分に対して、ある程度のケアとトレーニングが必要である。肉離れが再発している場合、その後のケアが十分ではなかったと言える。

次に、怪我をしてから、「ふくらはぎをあまり使わなくて済む走り方をしている」とのことであるが、問題じゃ。そういう走り方そのものが、あまり良い走り方でなく、逆にふくらはぎに負担をかけてしまっているかもしれぬ。あるいは10キロが過ぎたあたりから、少しずつフォームが崩れ、ふくらはぎに余計に負担をかけるフォームになっているの可能性もあるのじゃ。

以上2つの予想が当たっているとして、取り組むべきはふくらはぎのケアとトレーニングじゃ。

ふくらはぎの柔軟性を高めるためのストレッチ、過剰な緊張を軽減するためのセルフマッサージをしつつ、縄跳びなどを行い、もっとふくらはぎに負担をかけても大丈夫なカラダに変えていくことが望ましい。

しっかりとトレーニングをして、同じくらい時間をかけてケアをしていけば、筋肉はまた元の性能を取り戻すぞ。時間はかかるが、それでも今やらなければ、いつやるのか?

次に走り方じゃ。左右均等なら良いということはない。そもそも、そのフォーム自体が、ふくらはぎに過剰負担をかけるフォームなのかもしれぬ。つま先で地面を後方に蹴れば、「走っている感」はあるが、期待するほどカラダは前方に進まぬ。そしてその走り方は、ふくらはぎに負担をかけすぎて後半で失速する。もっと足を前方に運ぶ意識を高め、「振り出した脚に、体重を乗せ換える」という動作を繰り返して前進する、という方が、動作効率も高く負担も少なくすむ。

時間はかかるが、走り方を見直していく方が良いかも知れぬ。今ある情報からわかることは、短期間でどうにかなるものではないということ。

それでも大会を走りたいのであれば、「ここまでは走れる」と自信を持てる距離だけはしっかり走り、痛みが出たら即、棄権せよ。秋に照準を合わせれば、無理をしなくて済む。早く完全に治し、自己ベストを更新できることを祈念しておる。

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監修/清水道場(IPF代表) 
取材・文/井上健二 撮影/山城健朗 イラストレーション/more rock art all