Apr29Sat

自分の爪先をつかんだまま、その場でしゃがめるか?

2017.04.08

今日のお題自分の爪先をつかんだまま、
その場でしゃがめるか?

フィギュアスケートは華麗な演技に目を奪われがちじゃが、フィジカル面にも注目。選手たちがいかに並外れた身体能力の持ち主か、これをやればわかるぞ。


[トゥホールド・スクワットのやり方]

トゥホールド・スクワット1

立ったまま、片足の爪先を同じ側の手でつかみ、まっすぐ前に伸ばす。

ADVICE
両方の膝はできるだけ伸ばしておけ。


トゥホールド・スクワット2

爪先を持ったまま、軸足を曲げて完全にしゃがみ、スタート姿勢に戻る。左右を変えて同じように行う。

ADVICE
しゃがむときに軸足の踵が浮かないようにせよ。


トゥホールド・スクワット3


本日の塾頭講話

これができないなら、今後
フィギュアは正座して観よ。

真のアスリートは高難度の技を涼しい顔で決めるもの。その典型がどんなときも笑顔で滑り切るフィギュアスケーターたちじゃ。フィギュアの基本的なテクニックの一つに、その場で回転するスピンがある。まっすぐ立った姿勢で行うアップライトスピン、腰を落としてしゃがんだ姿勢で行うシットスピンなど、さまざまなタイプがあるが、いずにしても軸足の筋力とバランス力、反対のフリーレッグの柔軟性がないと1回も正しく回れない。このトゥホールド・スクワットでも、スピンと同じように軸足の筋力とバランス力、つかんだ足の柔軟性が問われる。氷上ではなく床で行い、しかも回転を伴わない状態でもできないような者は、今後は選手たちへのヤジは絶対に禁止じゃ! 敬意を払って正座して観よ!


今日の補習シングルレッグ・スクワット 左右各10回

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しゃがめなかった者に、喝!

片脚立ちになり、上体を股関節から前傾させる。自由になった片脚は後ろに伸ばして膝を軽く曲げる。両手をカラダの合わせ。軸足の踵が浮かないように注意しながら、後ろ足の膝が床につく寸前までしゃがみ、元の姿勢に戻る。左右を変えて同様に10回ずつ行う。左右の苦手な方は、オマケにあと5回やっておけ!


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[質問1]

大学を出て、働き始めて以来、時間と予算の兼ね合いからダンスへ行く回数が減りました。すると、昔は踊れば風邪もひかず、頭の回転も良くなり、元気になるというお守りのような感覚があったのですが、最近は踊りに行ってもまずカラダに力が入らず、思うように元気が出ません。一応動くには動くし、回るのも飛ぶのもできるのですが、体全体がふわふわした感覚で、今にも転ぶか変なふうに足をひねって怪我でもしそうで怖い時があります。付随的に生活全体のパフォーマンスが下がった気すらしてしまいます。せっかく昔はラインの出ていたお腹も緩んできた気がして悲しいです。 回数が通えなくても、いつでも元気に踊れるコンディションを保つ裏技はないものでしょうか。(Bennyさん、女性、27歳)

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こういう質問は、本当に答え甲斐があって楽しいのう。

さて、まず一番問題なのが、おぬしの生活疲労の度合いである。学生の頃は、なんだかんだ言ってもダンス中心の生活ができていたのではなかろうか。社会人になり、責任も増え、業務から来る見えないプレッシャーにより、いつの間にか気付かない疲労状態になっておる事が十分に考えられる。疲労は回復できておるか? まずはそこからじゃ。

また、社会人になっても現役で踊り続けている者なら、27歳という年齢はむしろハイパフォーマンスが出せる年齢。他の仕事をしながら現役から離れた状態で踊っている者にしてみれば、他にトレーニングをしていなければ、明らかに体力そのものが低下していておかしくない。すなわち、おぬしの体力が低下しておる。

筋力、ジャンプ力、機敏さ、バランス、持久力、いろいろな体力が気付かないレベルで低下しており、総合力でいまひとつ自分本来と違う感じがしてしっくり来ないというわけじゃ。

いつでも元気に踊れるための方法は二つ。

一つ目は現役の頃と同じだけの「トレーニング」をする事。ダンス以外の体力トレーニングである。もしも現役の頃から特にトレーニングはやっていなかったというのなら、現役の頃にやっていた練習時間に匹敵するだけの強度と時間でジョギングをし、持久力をつけてみよ。踊る時間を作るのは大変かもしれぬが、時間や場所を選ばぬランなら、やりやすいじゃろうて。そして、バランストレーニングも重要じゃ。おそらく重心のブレが多くなっていて、思うようにカラダが動かせていないと推測する。バランスディスクのようなものに立つなどのトレーニングが有効ぞ。

二つ目は、入念なウォームアップの実施。社会人としてダンスレッスンに行くと、どうしても十分なウォームアップをせずにダンスに入りがちになる。時間がもったいないのはよくわかるぞ。しかし、ウォームアップを入念にする事で、その日のダンス練習は確実にクオリティーが上がる。最低15分はダイナミックストレッチを実施してみよ。なお、スタティックストレッチはウォームアップとしての効果はほぼない。注意せよ。おぬしの充実したダンスライフを祈っておるぞ。

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監修/清水道場(IPF代表) 
取材・文/井上健二 撮影/山城健朗 イラストレーション/more rock art all