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ダンスのスピードとキレの源となる体幹の力。絞れたコアを養うSAMメソッドを大公開!

2017.07.09
SAMさん

ダンスクリエイター
SAMさん
TRFの振り付けはもちろん、多数のアーティストの振り付けやプロデュースを担当。次世代ダンサーの育成を目指し、ダンススタジオ〈SOUL AND MOTION〉を主宰。

決めポーズをお願いします。とお願いすると、1シャッターごとにキレキレのポーズを披露してくれたSAMさん。いや、カッコいいッス。

「ダンスはスピードやキレが大事。リズムに乗って踊るためには、細くて軽い筋肉が必要なんです。だからたとえば筋トレをするときも、重いウェイトを持ってゆっくりやるより、軽い負荷でスピーディに行うトレーニングの方が向いています」

以前は懸垂運動などをして腕や肩に重たい筋肉をつけたこともあったが、やはりダンスの邪魔になってしまったためあっさりやめたという。

コアの筋肉強化はまた別の話。高負荷での反復運動ではなく、動きの中でカラダを安定させる機能を養う。形状的な肥大ではなく機能強化という意味合いが強い。

背中側の筋肉が弱かったり腹側の筋肉がお粗末だと美しい姿勢を保てないし、カラダの軸が決まらない。ターンやステップ、ダイナミックなジャンプを安定して行ったり、腕や脚を引き上げる動きをピタリと決めることができるのも、しっかりとした体幹があってこそ。

でんでん太鼓は中心に太鼓がデンとあるからこそ、振り回したときに左右についている紐と玉が鋭く回転する。それと似たような理屈だ。


SAM METHOD 1腹筋背筋を最大限に使って上半身のポジションをキープ。

SAM METHOD 1
1:両足を肩幅に開いて立つ。掌を内側にして両手を頭上に伸ばす。2:踵を床から引き上げて、両手の指をできるだけ遠くに伸ばす。3:指の軌道をカラダから遠くに保ちつつ、床と平行になるまで上体を前傾させる。このときお尻を突き出さず、重心は爪先に。4:腕を後方に移動させて両膝を曲げる。このときも上半身は床と平行。5:腕を前に移動させて膝を伸ばす。FINISH:上体を引き上げて元の姿勢に。5回繰り返し。

SAM METHOD 2前後左右斜め。全方位的体幹スローストレッチ。

SAM METHOD 2
1:爪先を外側に向け、両足を肩幅より広く開いて立つ。2:右手を遠くに伸ばしながら腕を耳の横につけ、そこからさらに脇腹を伸ばしつつ上体を真横に倒す。3:上体がこれ以上倒れないところまで行ったらカラダを捻って斜め前で上体を床と平行に。右腕は耳の横に沿わせて伸ばし、左手は真横に伸ばす。4:腹筋背筋を使って上体のポジションをキープしながら、反対側にスライド。5:両手を右足に添えて、上体を前に倒す。6:今度は上体を真ん中に持ってくる。左右の手はふくらはぎの後ろに。7:次に両手を左足にスイッチして、上体を脚に沿わせる。8:右から2番目のポーズへ。上体を床と平行のポジションでしっかりキープ。FINISH:上体を引き上げて側屈の姿勢になり、スタートポジションへ。逆バージョンも。2セット。

「でも実を言うと、体幹を意識してダンスの練習をしたことはないんです。音楽をかけてひたすらリズムをとっているだけで、多分、体幹のトレーニングになっているんだと思います」

取り入れている筋トレは腕立てとフッキン。ジムには行かず、もっぱら自体重トレ。

「あとはダンスの前に必ずストレッチをしています。ダンサーのストレッチは柔軟体操という意味だけでなく、筋肉の細かい部分を意識してカラダを動かす作業。常にカラダの中心を考えて動かしていくのが特徴です。このストレッチで体幹が作られているような気がします。全身を使いますが、その中心になるのは、あくまでコアですから」

ディスコダンス、ブレイクダンス、バレエやジャズダンスとアカデミックからストリート系まであらゆるダンスを経験し、現在は指導者育成にも力を入れるSAMさん。その数あるメソッドの中からチョイスしたストレッチの一部を今回、紹介してくれた。なんとラッキーな公開レッスン!



『ダレデモダンス アクティブシニア プログラム ~Love & Peace Forever~』
DVD Info
SAMさんが代表理事を務める〈ダレデモダンス〉では、医師や理学療法士等の専門家と、ロコモ、認知症対策ができるダンスプログラムDVD『ダレデモダンス アクティブシニア プログラム ~Love & Peace Forever~』をリリース。安全性と運動性を兼ね備えた、椅子に座りながらでもできる種目もある。

『Tarzan』722号で、他のSAMメソッドにも挑戦!


Tarzan No. 722 脱げるカラダ 掲載 〉
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 ヘア&メイク/太幡勝巳 スタイリスト/添田佳宏