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トレラン初心者は必読。山のルールとマナー。

2017.05.26

郷に入れば郷に従え。山を知り尽くした専門家に山を走るうえでのルールやマナーを聞いてみよう。


RULE 01 上り優先、山側で待つ

狭い登山道ですれ違う際は、体力的にキツく、ペースを変えたくない上りが優先。また待つ際は山側に立ち谷側を通すのが基本です。
しかし、登る側が女性や老齢の方だったりすると、上り優先でも急いで上がれないケースがあったりするので臨機応変に対応を。うまくコミュニケーションをとって気持ちよくすれ違いましょう。

rule 01
すれ違い時、待つ側は山側に立つのが基本となる。谷側で待つと崩れる恐れがあるからだ。

RULE 02 迷ったら戻る

走りに夢中で足元ばかり見ている間に獣道や登山道の外に迷い込むことは非常に多い。「5歩歩いたら1回顔を上げろ」が鉄則ですが、事前にその日のルートを地図で確認するのはもちろん、山の中でも頻繁に地図を見るようにしましょう。もし迷ってしまったら、とにかく元の道に戻ること。下手に先に進むと悪循環に陥ります。

rule2
迷ったら沢に下りず尾根に上る手段も。全体を見渡せる場所に行くことで平常心を取り戻せる可能性が高い。

RULE 03 15時までには下山する

なぜ多くの日帰りハイカーが朝早くから登山するかというと、山は日の入りが早いから。特に秋〜春は15時までに下山する計画で山に入る必要がある。これはトレランの場合も一緒です。
特に下山中、日が傾いてから森林帯に入ると想像以上に足元は暗く、ヘッドライトなしでは走るどころか歩くのも大変になります。

rule3
山に入る時は「何時までに下山するか」を考えて予定を組む。行き当たりばったりはNG。

RULE 04 橋はひとりずつ渡る

山中の沢や小川の吊り橋や丸太橋は、ひとりずつ歩いて渡るのが原則。トレイルランナーもここでは一旦スピードを緩めましょう。
なかには手すりが付くなど頑丈な橋もありますが、そうしたタイプの橋も大人数でガンガン渡らないこと。「最大5人まで」など注意書きが書かれている場合もあるので、見逃さないように!

rule4
不安定な橋を渡るコツは、3〜4m先に視線を置いて歩くこと。決して急いではいけない。

RULE 05 崩れやすいところは蹴らない

下り坂のコーナーなどで斜面を蹴って勢いをつけたくなることもあると思いますが、そうした斜面は崩れやすかったりするので注意が必要。後から来る人のことや谷側にいる人を考慮しましょう。
また、特に道端は走ると崩れて土や石が下に流れてしまうケースも。道端を通らざるを得ないときはベタ足でゆっくり進むこと。

rule5
下にいる人に落石や斜面崩壊の危険が迫ったときは「ラク!」(落石の意)と大声を出すのが山の共通ルールだ。

『Tarzan』719号では、必ず知っておきたい15のルールをご紹介。


Tarzan No.719 トレランGO! 掲載 〉
取材・文/黒田 創 イラストレーション/ホセ・フランキー 監修/高橋庄太郎(山岳ライター)