Jun23Fri

休むヒト/高城 剛

2016.11.13

仕事は短期集中型。たくさん休むけど、ぼーっとするのは嫌い。

家を持たずにホテル住まい。モバイル片手に旅をしながら仕事をこなす。高城さん、いつ休んでいるんですか?

●たかしろ・つよし 国境とメディアを横断し、次世代テクノロジーを通じて創造産業全般にわたり活動中。『LIFE PACKING 2.1』『人生を変える南の島々。』(共にパブラボ)など著書多数。12月2日、両国国技館で単独トークライブ「裏があってもいいじゃないか!」を開催予定。
●たかしろ・つよし 国境とメディアを横断し、次世代テクノロジーを通じて創造産業全般にわたり活動中。『LIFE PACKING 2.1』『人生を変える南の島々。』(共にパブラボ)など著書多数。12月2日、両国国技館で単独トークライブ「裏があってもいいじゃないか!」を開催予定。

仕事のペースは週休5日、1日4時間働くのが限界です。

まさに僕は“休むヒト”だと思います。周りからは、おまえは“休んでばかりのヒト”だろうって突っ込まれそうだけど。何につけ人生濃縮タイプなので、仕事するのは週に1〜2日。ヤフーが週休3日にするというニュースがありましたけど、もしかしたら僕は週休5日くらいかもしれないです。

僕の本業はテクノロジーを使っていろんな表現をすること。傍から見ると、どこから仕事でどこから遊びか分からない感じでしょうね。といっても、一度仕事に着手すると終わりまでは早いんですよ。この前は、200ページくらいある自著の原稿を20時間ぶっ続けで書き上げました。
そういう例外もあるけれど、普段は1日3〜4時間働くのが限界といえば限界。南の島の本を何冊も作っていますが、島に行くと基本的にいい光の下で写真が撮れるのは、午前中の11時から午後2時ぐらいまで。だからその間は集中して真剣に写真を撮っています。

仕事してない間はどうしてるか? 何かと忙しくしてますね。海に潜ったりサーフィンしたりバッテリーが切れるまでドローンを飛ばしたり。クラゲにはまって一日中クラゲを追っかけてたことも。
浜辺でぼーっとすることはないですねぇ。ぼーっとしてたら仕事を始めてしまいそう。


居住空間はもしかして、空港と飛行機かもしれない。

今は、ここという決まった拠点はありません。家も持っていません。基本的にはずっとホテル暮らし。でもこの間、よく考えてみたら、一番過ごす時間が長いのはホテルじゃなくて空港と飛行機の中かもしれないって気づいたんです。

つい最近はポリネシアのクック諸島のアイツタキという島にいまして、ココナッツジュースを飲んでから飛行機に乗って寝て起きたと思ったらオーストラリアのシドニーにいて、そこで有名なジャパニーズフレンチを食べて、飛行機に乗って寝て起きたら香港で飲茶を食べてて、また飛行機に乗って寝て起きたら今度は国技館で相撲弁当を食べていたという。
すごい飛び飛びの風景で、2日半の間に飛行機に8便、ヘリコプターに2便乗ってました。それでひょっとして暮らしてるのも休んでるのもホテルじゃなく、飛行機の中なんじゃないかって思ったんです。

この間も、仕事の時間がぽっかり空いたので中国からタヒチに行って、でも観光地で何だかつまらないからイースター島へ。直行便で5時間で行けるんです。実は、止まると疲れて、移動すると休まるように感じます。で、着るものがないから空港でモアイ像のTシャツ買いました。今着てるのがそう。最近、空港で買った観光地Tシャツがすごく増えてしまいました。


午後2時から4時まではシエスタをとっています。

飛行機に乗り込むと、すぐに眠ります。リクライニングもせずに飛ぶ前に即、爆睡です。隣の人に迷惑かけてないかと心配になるくらいの熟睡ぶりです。飛行機に乗ったら寝るというクセがカラダについているんですね。それで目が覚めると次の目的地。だから風景が飛び飛びになっちゃうんです。

ファーストクラス? とんでもない! 仕事で飛行機に乗るときは、よくてビジネスクラスです。短いフライトはもっぱらLCC。
日付変更線を一日に2度越えることもあるので、睡眠のリズムもなにもありません。もう無茶苦茶。というか、リズムはとってません。飛行機に乗ったら常に寝る。ただそれだけです。

強いて言えば昼寝することでリズムをとっているのかもしれません。8年くらい前にバルセロナにいて、そこで覚えたのがシエスタの習慣。以来、どの国にいても午後2時から4時くらいまでは昼寝をするようにしています。
時差ボケで昼間に眠くなったらシエスタをすればいい。夜は夜でちゃんと眠れます。朝方に早く起きてしまうというのはありますけど、寝付きが悪いということはまるでないですねぇ。


高城さんの「休み方」、後半は本誌707号で!


Tarzan No.707 「休む」の科学 掲載〉
取材・文/石飛カノ 撮影/谷 尚樹