Aug24Thu

こんなに使える! GPSウォッチ4つの機能

2016.10.09

ここ数年で従来のランニングウォッチに代わり勢力を伸ばしているGPSウォッチ。人気の理由はスマホよりも手軽にさまざまなデータが計測できることだが、具体的にどんな機能があり、何ができるのだろうか? そして、LSDランにどんな利点があるのか? ランニングクラブ〈TopGear〉代表の白方健一さんに聞いてみよう!


1. GPS[ 位置情報計測 ]

位置情報を基にルートを確認。

カーナビやスマホの地図アプリなど、私たちは普段からGPSの恩恵を受けている。ランニングにおいても同様で、スマホの普及とともにGPS機能と連動するランニング用アプリが5〜6年前から次々と登場。スマホを持って走ることで距離やスピード、ペース、ルートなどのデータ収集が可能になった。しかしスマホはかさばるし、重いという欠点がある。
「山や森における位置の把握のため、従来からアウトドアの分野ではGPSウォッチがポピュラーでした。その流れから、ここ数年ランニングウォッチにおいてもGPS機能付きのタイプが増えてきました。これ一台で走ったコースや距離を確認できるので、モチベーションアップにもなります」

多くのアプリでは同期するとマップ上に走行ルートの軌跡が描かれる。振り返ったときにこれがあるとないとでは大違い。
多くのアプリでは同期するとマップ上に走行ルートの軌跡が描かれる。振り返ったときにこれがあるとないとでは大違い。

2. PACE[ ペース ]

信頼できるペースメーカー。

GPSは全世界的な位置測位システムで、地球上のどこにいても移動距離やスピード、ラップなどをリアルタイムでほぼ誤差なく計測することができる。これがGPSウォッチの一番の利点。
「特に一般ランナーは知らず知らずのうちにペースが上がり、途中でバテてしまうケースが多いのです。GPSウォッチを見ればペースがひと目で確認できるので、LSDにおけるペース維持に最適だし、心拍数のキープにもつながる。また初めての土地での距離の把握も簡単だ。ペースと距離、速度はほぼすべてのGPSウォッチで計測できると考えていいです」
さらに、脈拍数計測タイプの中にはペースの記録と連動して運動強度を算出する機種もある。

時刻とスタートからの時間、距離、ペースなどを一画面で確認できる機種も。自分の好みに表示を変えられるタイプもある。
時刻とスタートからの時間、距離、ペースなどを一画面で確認できる機種も。自分の好みに表示を変えられるタイプもある。

3. DATA[ データ ]

データを活用することが大事。

GPSウォッチで計測できる数々のデータも、しっかり生かさないと宝の持ち腐れだ。仮にフルマラソンに挑むなら、1kmまたは5kmおきにラップタイムを計測して目標タイム内に走る必要があるし、LSDを行うなら1kmを何分で走っているか、つまりペースを把握し常に一定になるよう意識しないといけない。また脈拍数でランの強度をコントロールすれば心肺機能の向上や脂肪燃焼につなげることができる。
「データをUSBコードや無線による接続でスマホやタブレット、パソコンに転送すると、ルートをマップ上で表示したり、日別にグラフ化するなど視覚化できます。継続維持のためにもこまめにチェックしてください」

どのランニングアプリとも単なるデータの羅列にとどまらず、表示には工夫を凝らしている。見て気分がアガるって大事!
どのランニングアプリとも単なるデータの羅列にとどまらず、表示には工夫を凝らしている。見て気分がアガるって大事!

4. PULSE[ 脈拍 ]

手首で脈拍を測れる機種も多い。

「ランナーも日によって調子の良し悪しがある。この感覚を数字で表すのが心拍数で、エリートランナーはこの数値をかなり意識しています。また、走る目的によって心拍数を管理することでランの効果を高めることも可能です」
心拍数を把握するには胸元に心拍ベルトを巻き、ランニングウォッチと無線接続して画面に表示する方法が数年前までは一般的で、今でも多くのランナーが実践している。しかし近年、腕時計の手首の部分にある光学式センサーで脈拍を測れる機種が増えている。脈拍数と心拍数は若干異なるが、おおよその目安にはなるため、この数値をもってランニング中の体調を把握したり、心拍トレーニングが行えるのだ。

本体裏の光学式心拍計で脈拍計測ができる機種が急増。いまや心拍トレーニングは初心者ランナーでも簡単な時代だ。
本体裏の光学式心拍計で脈拍計測ができる機種が急増。いまや心拍トレーニングは初心者ランナーでも簡単な時代だ。

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Tarzan No. 705 LSDランの底力 掲載 〉
取材・文/黒田 創 監修/白方健一(TopGear代表)