Apr29Sat

ライブ前からガッチリ3時間! GACKTの今日トレに密着。

2016.09.22

ストイックなトレーニングを日々課していると伝え聞く彼のトレーニングは〝先〞を見越していた。

1万2000人以上の観衆を熱狂させた4時間のライブが終わったのは、夜9時。だが、ステージでスポットライトを浴びていた男が、ライブ会場となったさいたまスーパーアリーナに入ったのは、12時間前の朝9時。トレーニングのためである。
「ライブ前にトレーニングをやるようになったのは、17年前にソロになってから。ツアーが始まる3か月くらい前から毎日やっているよ」
ステージのど真ん中にいたその男、GACKTは静かに語り始めた。

GACT全身写真

GACKT
身長180.0cm、体重70.0kg、体脂肪率7.0%。これまでにCDシングル46枚とアルバム18枚をリリース。男性ソロアーティストシングルTOP10獲得数は歴代1位を保持(2016年9月現在)。2016年10月放送開始のアニメ『TRICKSTER―江戸川乱歩「少年探偵団」より』に、怪人二十面相役で声優出演、『キミだけのボクでいるから』がOP主題歌に。


毎回ライブ会場の一角にエクササイズマットを敷き詰め、ちょっとしたジムが開業できそうなくらいの機材を運び込む。そこへGACKTと30人以上のスタッフが集まり、3時間のワークアウトを行うのだ。トレーニングセッションには、ギタリストやマネージャーも顔を揃える。
「人前に立つ以上、カラダを鍛えて磨くのは当たり前。さらにみんなで助け合いながらトレーニングすると、チーム一丸となり、同じ目的に向かう大きなパワーが生まれる。3か月前よりもカラダができてきて、満足に行えなかった動きが徐々にできるようになると自信がつくし、それで表現力もレベルアップする」

彼らを目の当たりにしてバンドマン=不健康という偏見は吹き飛んだ。
「ロック=セックス、ドラッグ、アルコールというのは旧世代。ボクらはニュースクールだよ。ドラッグではなく自分たちの精神力で飛べる。薬でトリップしてステージをやるなんてのは、三流以下が好むただのマスターベーション。本物の音楽を届けるには、メンタルもフィジカルも強靱でないとやっていけない」
そう宣言するGACKTは一体どんなトレーニングを行っているのか。驚異の実態と深き哲学に迫ろう。



本番前の秘密のセッションが、一体感を高め、表現力を上げる。

ライブ当日のスケジュールはトレーニングから。体力に応じて3つほどのチームを作り、励まし合って3時間鍛え続ける。和気あいあいとしているが、独特の緊張感が漂うセッションの乗りは体育会よりも、道場のそれに近い。
「ツアーが始まる前は鉛筆みたいに細かったみんなのカラダがみるみる太くなる。やればやっただけ成果が上がるとわかると、トレーニングにもどんどん前向きになれる」(GACKT)。
鍛錬を通じて芽生えたチームワークはライブを成功へ導く原動力だ。


さいたまスーパーアリーナに臨時で設けられた特設スペース。スミスマシン、チンディップスタンド、ダンベルなどのギアを持ち込み、参加者が互いに教え合うスタイルでエクササイズに励む。
さいたまスーパーアリーナに臨時で設けられた特設スペース。スミスマシン、チンディップスタンド、ダンベルなどのギアを持ち込み、参加者が互いに教え合うスタイルでエクササイズに励む。
一見すると普通のディップスのようだが、膝を曲げて背筋を使わず、腕の上腕三頭筋を最大伸張から最大収縮させるGACKT独自の“ゼロ筋”のトレーニング。
一見すると普通のディップスのようだが、膝を曲げて背筋を使わず、腕の上腕三頭筋を最大伸張から最大収縮させるGACKT独自の“ゼロ筋”のトレーニング。
本ツアーのSP役でテコンドーの日本チャンピオン、ソピョンス選手は「ここまで濃密なフィジカルトレーニングは人生初。ここで学んだことを活かして世界チャンピオンに挑みたい」と語る。カラダの使い方を学び、培った筋力やパワーの応用力を高めるために、セッションの仕上げには格闘技やその場宙返りなどのアクロバットの練習も取り入れている。
本ツアーのSP役でテコンドーの日本チャンピオン、ソピョンス選手は「ここまで濃密なフィジカルトレーニングは人生初。ここで学んだことを活かして世界チャンピオンに挑みたい」と語る。カラダの使い方を学び、培った筋力やパワーの応用力を高めるために、セッションの仕上げには格闘技やその場宙返りなどのアクロバットの練習も取り入れている。

本誌704号では、人間・GACKTを知る5000字インタビューを掲載!


Tarzan No.704 今日トレ! 今日から始めるトレーニング 掲載 〉
取材・文/井上健二 撮影/山城健朗