Apr29Sat

脳番地別・脳グッズ大集合。

2016.09.11

巷にあふれる脳トレグッズ。ひと括りにされがちだけど、刺激している脳の部位はこんなにも違うんです!

人間の脳内には1000億個を超える神経細胞が存在している。そのうち、同様な働きを見せる細胞は同じ場所に集まり、グループを形成しているという。脳全体を地図に見立ててグループごとに住所の番地を付け、脳番地という概念を作り提唱するのが、医師で〈脳の学校〉代表の加藤俊徳先生。
「右脳・左脳合わせて120の脳番地を割り振ったのですが、それらは大きく、思考系、感情系、伝達系、視覚系、聴覚系、運動系、記憶系、理解系の8つに分けられます。脳の強化を行う際、どこを使っているのかを意識することが大切です」
脳トレになるとされるグッズ、ゲームを厳選。実際に試しながら、8つのうちのどの部分を主に使うかによって分類した!


【運動系】運動不足を感じたら積極的に鍛えるべし。

その名の通り、カラダを動かす際に使われる場所が、運動系の脳番地。幼少期から猛スピードで成長し、大人になってもそれは続くという。50歳前後を境に運動系の脳番地は衰えやすくなるとされているのだが、筋肉と同様、使わなければ劣化のスピードは早まる。スポーツをすることでトレーニングできる部分なので、『ターザン』の読者の方々なら改まって鍛えることもなさそうではある。しかし、忙しくてまとまって運動をする時間が取れないとき、デスクワークばかりが続いたときなどに、手や指を使って刺激を入れるとリフレッシュになるはずだ。


セラピーエッグ

気持ちのいい握り心地の卵は握力強化にも!
セラピーエッグ
握ることで手・指関節を刺激。エッグタイプは握る方向によって指の可動域や負荷が変わる。ソフト(オレンジ)、ミディアム(グリーン)、ハード(ブルー)の3種類。各700円。(問)秦運動具工業(TEL)072・960・3695。


フィンガートレーナー1
フィンガートレーナー2

関節の動きがスムーズになりそう!
フィンガートレーナー
穴に指を通し、指の筋肉を使ってゆっくりと指先を広げていく。ほどよい緊張が得られるところで15秒キープし、今度はゆっくりと指先を閉じる。これを繰り返す。1,000円。(問)ラッキーウエスト(TEL)0800・808・8001。



【感情系】喜怒哀楽が豊かになる感情系脳番地を刺激!

年を重ねても衰えず、生涯にわたり成長を続けるとされている感情系の脳番地。この部分をトレーニングすると、喜怒哀楽が豊かになり、言語以外の部分でのコミュニケーション能力が向上するという。たとえば、表情や声色、雰囲気から、相手の感情を正確に読み取れるようになる。そんな感情系脳番地を強化するには、皮膚感覚を刺激するといい。指先のセンサーを駆使して、感触や温度などを読み取ることを要求される脳トレグッズが、トレーニングパートナーに適している。
指先の感覚を頼りにする職人のような仕事をしていない限りは、大人になるとあまり使わない部分なので、ぜひとも鍛えたい。


脳活玉

指先のセンサーに意識を集中!
脳活玉
正八面体のそれぞれの面に、1から8までの数字が入れられている。目を瞑って、指の腹で数字をなぞり、その数字を当てる。握って刺激を得るという使い方もできる。1,480円。(問)コンセプット(TEL)052・228・0805。


ReFa ACTIVE BRAIN

感触と音の心地よさでリフレッシュ。
ReFa ACTIVE BRAIN
32個のボタンが付けられたボール。ボタンは軽く押せて心地のよい約2.5ニュートン(約250g)に設定され、マウスのクリックのような反応音が鳴る構造になっている。18,000円。(問)MTG(TEL)0120・467222。



【視覚&思考系】視覚情報の処理能力と集中・判断力を開発!

物を見る、物と物の違いを見極める、物の動きをとらえるのが視覚系脳番地の主な仕事。目の前にある物を、ないないと探してしまう、間違い探しが苦手になったというのは、視覚系脳番地の劣化症状と言える。
一方で思考系脳番地は、脳全体の司令塔的な役割を担っており、集中力とも密接な関係にある。この部分が衰えると、判断力が低下し、臨機応変に対応することが難しくなる。また面倒だと感じることが多くなり、新しいことに挑戦する意欲も湧きづらくなってしまうという。
物を見る力と、集中力・判断力を同時に養うのに適しているのが、パズル系のゲームだ!


マッチ棒パズル 問題集トランプ

トランプに飽きたらみんなでパズル!?
マッチ棒パズル 問題集トランプ
トランプとしても使用できるマッチ棒パズルの問題集。問題カード、解答カードがそれぞれ27枚。問題はシンプルなものから頓知を求められるものまでバリエーション豊富。1,000円。(問)アイアップ(TEL)03・5467・5066。


ステインハウスキューブ

6つのブロックでできた立体パズル。
ステインハウスキューブ
ポーランドの数学者、ステインハウス氏が考案したことからその名が付いた。一見すぐにできてしまいそうだが、やってみるとなかなか難しい。解答は2通り。2,000円。(問)アイエムティクリエイト(TEL)0995・46・2020。


タントリックス マッチ

六角形のタイルを繫げて線を延ばす。
タントリックス マッチ
ヒントタイルの描かれたパズルシートを敷き、3色の線が正しく繫がるように、13枚のタイルを木製のトレイに嵌めていく。タイルの枚数は多くないのに、矛盾なく線を繫げるのは簡単じゃない。12枚のパズルシート入り。別売りで追加シートもある。2,667円。(問)タントリックスジャパン www.tantrix.jp


カタミノ

フランス生まれの脳トレパズル。
カタミノ
仕切り棒で区切ったスペースに、問題集で決められたブロックを収めていく。ブロックは1マス分の正方形を5つ繫いだサイズの12種類。12個のブロックだけを使ったパズルながら、出題は500問、解答数は3万6057通りになる。問題のレベルは3から12まで。5,600円。(問)キャストジャパン(TEL)03・5835・1943。



【視覚&聴覚&記憶系】いわゆる音ゲーも脳に効く? 耳からの情報も脳の肥やし。

聴覚系脳番地はその名の通り、音を聞く際に使われる部分だ。仕事でもプライベートでも、電話でのやりとりが減り、メールやSNSなどを使ったコミュニケーションが増えた現代。耳から情報を入れる機会が減ると、聴覚系脳番地は劣化しやすくなってしまうので、注意したい。
人の名前や、映画のタイトルなどが思い出せないのは、記憶系脳番地が衰えている兆候。加齢とともに機能が低下しやすい部分ではあるが、鍛えることで記憶力をアップさせることは可能だ。
視覚、聴覚を使ったインプットが必要なゲームであれば、遊びながらトレーニングができる。


ゲームロボット 50

50種類のゲームが楽しめるマシン。
ゲームロボット 50
音感、記憶力、判断力、推理力、計算力などが試される、光と音を使ったゲームが50種類楽しめる。懐かしさを感じるレトロな光と音で作られたゲームは、シンプルな分、ついついやり込んでしまう。『日本おもちゃ大賞2013』共遊玩具部門で優秀賞を受賞している。4,980円。(問)ハナヤマ(TEL)0120・910922。



【視覚&運動系】スポーツが得意ならできるはずの脳トレグッズ。

単純なパワーの出力だけではなく、目を使った情報処理が必要な脳トレグッズは、視覚系、運動系の両方の脳番地を刺激することができる。
運動は、ファインモーションと呼ばれる針に糸を通すような微細なものと、グロスモーションという大きな力を使うものに分けられる。日常的にスポーツをしてカラダを動かしているという人も、ファインモーションのほうは行う機会がそれほど多くないはず。不得意だと感じるもの、日常生活で行っていないことにチャレンジするほうが、脳トレとしては効果的。簡単にできるものではなく、頑張ったらできそうな感じのものを選ぶといいですよ。


ムービングボール

正直ちょっぴりイライラします。
ムービングボール
2つの球体の中に2色のボールがある《ムービングボール》と、3つの球体&3色のボールでできた《トリプルムービングボール》。本体を揺らして、ボールを色別に分けていく。手先の細かな調整力と、集中力が求められる。トリプルの方はかなり難度が高い。各100円。(問)ダイソー(TEL)082・420・0100。


脳トレけん玉/脳健玉

日本の伝統的な脳トレグッズ?
脳トレけん玉/脳健玉
《脳トレけん玉》は、けん玉の皿の部分に、赤、青、黄の色を塗ったもの。しゃもじ形の《脳健玉》は、すぐに玉が乗せられるようになるのが特徴。どちらも日本大学、日本大学大学院教授の森昭雄氏が監修した商品。《脳トレけん玉》1,500円、《脳健玉》1,800円。(問)タミワ玩具(TEL)0790・45・1911。



【理解&伝達&感情&思考系】考えろ! そして感じろ! 対戦ゲームだって脳トレだ。

目で見たものは視覚系脳番地、耳で聞いたことは聴覚系脳番地を経て、理解系脳番地に送られる。その情報を処理するのが理解系脳番地の役目。会話、ジェスチャーといった手段で相手に自分の意思を伝えるときに働くのが伝達系脳番地。対人のコミュニケーション、チームプレーを行う場面が減ると衰えやすくなる部分だ。
ルールをより深く理解して戦術を考え、対戦相手の心理やクセを読むことが求められるゲームは理解・伝達・感情・思考系脳番地のトレーニングにうってつけ。やったことのないゲームは、まずルールを理解する必要があるので、脳トレとして特におすすめ。


©2016 Hasbro. All Rights Reserved. Jenga ® is a registered trademark of Pokonobe Associates. ©2016 Pokonobe Associates.
©2016 Hasbro. All Rights Reserved. Jenga ® is a registered trademark of Pokonobe Associates. ©2016 Pokonobe Associates.

サイコロを使ったスリリングなジェンガ。
ジェンガウルティメイト
54本のブロックを互い違いに組み上げた塔の中から、順にブロックを1本抜いて上に乗せていき崩した人が負けとなる。《ジェンガウルティメイト》は、サイコロを使って出た目の色を抜くというルールがプラスされたもの。サイコロ運が必要な分、スリルが増す。2,800円。(問)タカラトミー(TEL)0570・041031。


ジャマイカ

学校や塾で教材にもなっている玩具。
ジャマイカ
本体を振って出た2つの黒サイコロの和を目標数とする。5つの白サイコロの数字を1度ずつ使い+−×÷をして目標数になる計算式を作るゲーム。遊びながら計算力が鍛えられる。一人でプレイするのも、複数人でスピードを競うのも楽しい。1,300円。(問)増田屋コーポレーション(TEL)03・3861・0152。


9マス将棋

将棋好きもビギナーも一緒に楽しめる。
9マス将棋
3×3の9マス盤と8種類の駒を使うミニ将棋。初期配置は40通り用意されていて、ルールは基本的に将棋と同じ。相手陣1段目まで駒を進めれば“成る”ことができる。考案は、青野照市九段。将棋をやったことがないという人でも気軽にチャレンジできる。1,600円。(問)幻冬舎(TEL)03・5411・6215。


ピロス

イギリスのエンジニアが考案したゲーム。
ピロス
色分けされた15個の持ち玉を順番に積み上げ(底面は4×4の16マス)、頂点に自分の玉を置いたほうが勝ちとなる。一定の玉の配置になると、盤上の自分の玉を持ち玉に戻すことができたり、盤上の玉を再利用することができる。動かせる玉がなくなった時点で負けになるので、いかに持ち玉を減らさずにプレイするかがカギ。シンプルに見えて、かなり奥が深い。2人プレイ。6,000円。(問)キャストジャパン(TEL)03・5835・1943。


コリドール

プログラミング的な思考が求められる。
コリドール
SEやプログラマーなどの職業に求められる、論理的に課題を解決するスキルが必要になるというゲーム。9×9マスの盤上で行われ、自分の駒を対面する相手陣まで進められれば勝利となる。自分の番になったら、縦または横に1マス駒を進めるか、フェンスを使って相手を妨害する。フェンスは自分の進路を妨害してしまうこともあるので、置き場所と使うタイミングが重要だ。2〜4人プレイ。6,000円。(問)キャストジャパン。


クアルト

自分が置く駒を対戦相手が選ぶ!
クアルト
4×4マスの盤上で行い、縦、横、斜めに一直線、共通の特徴で揃う4つ目の駒を置いたほうが勝ちになる。共通の特徴とは色、高さ(高い/低い)、形状(丸/四角)、穴のありなしの4つ。このどれか1つでも揃えばいい。クアルトが個性的なのは、自分が置く駒は常に対戦相手が選ぶというところ。もちろん対戦相手が置く駒は自分が渡すことになるので、負けの瞬間はかなり悔しいことになる。6,000円。(問)キャストジャパン。


Tarzan No. 703 実は、アタマに良いコト、悪いコト 掲載 〉
取材・文/神津文人 撮影/小川朋央 監修/加藤俊徳(脳の学校代表)