Jun26Mon

マヌカハニーで免疫力アップ。

2017.01.22

食生活を変えるにあたって、僕が真っ先に取り入れたことのひとつは、白い砂糖を断ったことだ。
精製された砂糖には代謝に必要な栄養素が含まれていないこと、吸収が早いために血糖値が急上昇し、その分、反動で低血糖状態に陥りやすいことなど、その理由はすでにお話しした通り。

でも、僕は自他ともに認める結構な甘党だ。砂糖を断ったからといって甘いものを一切口にしないわけにはいかない。というか、極端にストイックになって自分に我慢を強いるのは不自然だと思うし、精神衛生上よろしくない。
そこで、オフの日などにどうしても食べたいと思ったときには、近くのチーズ専門店でフレッシュなリコッタチーズを購入する。リコッタチーズは余分な脂肪分も少なくヘルシー。出来たてのものはほのかな甘みもあり、そのまま食べても十分デザートになるが、ベリー系のフルーツと一緒に食べると実においしい。もっと甘みが欲しいときは、そこにはちみつを少量つけるのだ。

今回は、そのはちみつの話をしようと思う。
「食事革命」以降、僕は自分が口にする食物についての知識を得る努力をするようにしている。どんな栄養素や成分が含まれていて、それらがカラダにどう影響を及ぼすのか、最低限の知識を持っているか否かで食事の内容も食べ方もガラリと変わるからだ。
はちみつとひと口に言うが、その種類はざっくりふたつに分けられる。加熱加工をして糖度を増したものと、ミツバチが採蜜して自分たちで作り上げた天然のものだ。後者には蜜源のアカシア、レンゲ、オレンジ、クローバー、ソバ(!)といった植物の名が表示されている。

はちみつの成分の約8割はブドウ糖や果糖、麦芽糖といった糖質で、残りは水分。天然はちみつの場合は、蜜や花粉の中に驚くほどカラダに有用な成分が含まれているのだ。ビタミン、ミネラル、各種アミノ酸にポリフェノール、もう栄養素の宝庫といってもいい。さらに、はちみつの中にある酵素の働きによって過酸化水素(※1)という成分が非常に強い抗菌性を発揮する。
こうした優れた抗菌性や抗酸化作用があることから、はちみつは昔から世界中で胃薬や傷薬として利用されてきた。なかには虫歯予防や目薬なんていうユニークな用途もあるようだ。これを知ったときには僕も大いに驚いた。

2種のマヌカハニーを体調で使い分ける。

さて、僕が今取り入れているはちみつのひとつが、マヌカハニーと呼ばれるものだ。これは、ニュージーランドに自生するマヌカという植物の花蜜から作られたはちみつのことである。
90年代後半頃から、その健康効果が注目され、今では医療用はちみつとして取り入れる日本人も少なくない。実際、マヌカハニーに含まれる抗菌成分が、胃潰瘍の原因となるピロリ菌の抑制や免疫力の向上といったことに効果があることが専門家によって証明されているのだ。

マヌカハニーには、その抗菌効果を表すいくつかの指標がある。まず、消毒液の濃度を基準としたUMF(※2)。UMF10+という表示は濃度10%の消毒液と同等の薬効が期待できるという意味。
次にMGO(※3)。これはマヌカハニーに含まれる抗菌成分の含有量を指す。MGO100+と表示されていたら、1kgのマヌカハニーに抗菌成分が100mg含まれているということになる。
ニュージーランドやオーストラリアでは医療現場でマヌカハニーが使われているが、そのグレードはUMF10+、MGO400+というのが一応の目安だという。
僕が今、手にしているのはMGO500+とMGO1100+の2種類のマヌカハニーだ。これは加藤超也シェフが持たせてくれたもので、体調によって使い分けている。

左はMGO500+、右はMGO1100+のマヌカハニー。(撮影/長友佑都)

■加藤シェフコメント
「代表戦に突入すると、私は長友本人の側にはいられません。そこで2種類のマヌカハニーを常備してもらうことにしました。甘いものが欲しいときはMGO500+を、疲れを感じたり風邪気味のときはMGO1100+を、お湯やコーヒーに溶かして飲むよう伝えています。後者はあくまでエマージェンシー用。体調を考慮しながら、状況に応じてこうした使い分けをする必要があるのです」

マヌカハニーを取り入れたせいだろうか。近頃の僕は滅多に体調を崩さないようになった。2016年、日本に帰国してからあまりにも忙しすぎて体調を崩しかけたことがある。連日打ち合わせや取材が続き、シーズンを通しての疲れがそこでどっと出てしまったのだ。
それまでの僕なら、熱が出て寝込んでしまってもおかしくない状況だった。喉の痛みがその予兆だ。ところが、数日すると喉の痛みが消え、体調も復活したのだ。
マヌカハニーのおかげとも言えるし、それだけではないとも言える。食事をしっかり摂ることで、カラダが反応し、免疫の底力が高まった実感が、今の僕にはあるのだ。


※1 過酸化水素
はちみつの中に含まれる酵素が水に反応し、ブドウ糖からグルコン酸と抗菌性の高い過酸化水素を作る。

※2 UMF
Unique Manuka Factorの略。ニュージーランドのワイトカ大学のピーター・モラン教授が考案。

※3 MGO
マヌカハニー特有の抗菌成分、Methylglyoxal(食物メチルグリオキサール)の略。


●ながとも・ゆうと 小学校1年でサッカーを始め、東福岡高校、明治大学を経てFC東京でプロデビュー。2010年イタリアに渡り、現在インテル・ミラノに所属。


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構成/石飛カノ 撮影/中島慶子 監修/石川三知(Office LAC-U)